0~5歳 記憶は乏しい
「親にちゃんと構ってもらえなかった人って子供時代の記憶が少ないんですよ。」
と昨年カウンセリングを受けに行った際の心理カウンセラーに言われた。
和やかな家庭で育った私の旦那は幼少期の思い出を良く話す。
自分はどうだったっけ?と思い返すと、話に上げるほど大した記憶がまるで無い。
思い出せるのは瞬間的な記憶だけで、親にされて嫌だったこととか、姉達から嫌われていた感覚とかが残っている。
母から聞く話によれば9歳差の長女は私の面倒を見てくれたようだが、次女からは近づくことすら嫌悪されていてそれは彼女が独り立ちする頃まで続いた。
当時住んでいた家は豪雪地帯の更に雪深い場所にあり、家の玄関を開けると数メートル先にはスキーのリフトを乗り降りする場所があった。
元は弁当屋を営んでいた父は、その家でうどん屋を初めた。
台所兼ダイニングがリフト側に面しており、外にカウンターを設置しダイニングの窓から注文されたうどんを出す。リフトの目先にあってあたたかいうどんが出てくる店は繁盛し、台所の裏でお客に出すゆで卵を母からもらいそれが美味しかった、その瞬間的な記憶があるくらいなものだ。
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