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{生産性五倍}大勢が一か月かかるタスクを一日で終わらせる科学的方法 前編



もし、平均的な人が一か月かけて終わらせるタスクを一日で終わらせることができる方法があったらどうしますか?一見、不可能で非現実的に思えますよね。しかし、世界有数のピークパフォーマンス研究およびトレーニング機関である Flow Research Collective の共同設立者兼 CEO である、リアン・ドリスは、これは可能だと言います。
今回の内容は、日本語訳がされていないものとなりますので、ぜひ最後までご覧ください。


本当に可能か?科学的根拠は?


リアンによれば、30日かかるタスクを11時間に短縮できるといいます。彼は、これを[
One month day] と呼んでいます。皆さんも大体予測は付くと思いますが、11時間適当に勉強しても意味がありません。11時間もの間、生産性を5倍にし、超集中状態で作業に取り組まなくてはいけないのです。その具体的な方法を解説する前に、なぜこれが可能であるかを科学的に解説します。
 海外の研究によると、ナレッジワーカー(知的労働者)が実際に仕事をするのは一日平均2,3時間(月に46時間)であることが分かっています。一方、マッケンジー大学の研究によると、人はフロー状態(超集中状態)にあるとき、生産性が通常の500%になるという結果が出ています。
少し、保守的に考えて、フローに入ると生産性が4倍になると仮定してみましょう。
その状態で11時間作業をすると、11時間×4=44時間分 と同等の作業が出来ます。
一般の人の月の平均仕事時間は46時間ですから、これとほぼ同等の値です。
また、とある日本の研究によると、社会人の平均勉強時間は約6分であるという衝撃的な結果が出ています。つまり、日本の社会人は仕事以外にほとんど勉強していないという事です。また、平均的な人は寝不足、運動不足であり、スマホを見ながら作業をする等、生産性が低下した状態で作業をしています。それを考えれば、大勢の人が一か月かかる作業を一日で終えることは難しいことではありません。正しい方法、戦略を立てれば可能なのです。



心理学者のMil Jmiは、フロー状態を、人々がある活動に集中しすぎて外部のことが何も気にならなくなる状態のことと定義図けています。
フローに入ると、私たちのパフォーマンスを直接向上させる脳内化学物質である、ドーパミン・エンドルフィン・アナンダミド・セロトニン、ノルエピネフリンが分泌されます。ノルエピネフリンは、集中力、パターン認識能力、モチベーションを高めることも分かっています。エンドルフィン・アナンダミドは、持久力、創造性を高め、セロトニンは、気分を高揚させ、難しいタスクに取り組めるようにしてくれます。このようなことから考えても、フローに入ると生産性が爆上がりするというのは何ら不思議な事ではありません。

海外のエリートワーカーで、普通の人が8時間かかるタスクを1,5時間で終わらせる人もいるそうです。

フローに入る為の具体的戦略4つ



まず、この四つの柱をすべて達成しなくてはいけません。
① フローを阻害するものの排除
② フローに入りやすい状態、傾向を作り出す
③ フローに入る前提条件を確立
④ フローに複数回入る為の適切な過ごし方

これらを実行するために、「やらなくてはいけないこと」があるのでそちらを説明していきます。


ステップ1 ターゲットを明確にする


あなたが、いま達成したいことは何でしょうか?複数あるかもしれませんが、必ず一つに絞らなくてはいけません。私の場合、英語のテストで高得点をとるというものでした。
勿論、ほかにもやりたいことは沢山あります。しかし、どれか一つ本当に達成したいことを選んでください。やりたいことが複数ある場合、脳はどれをやらなくてはいけないのか分からなくなり、結局はどれも中途半端な結果で終わってしまいます。明確な目標を一つ定めると、クリアなイメージが脳の中に出来上がります。この状態が作れたら次
に やるべきことを明確にします。

フロー状態に入る為にはいくつかの前提条件があるのですが、これがその一つです。やるべきことを明確にするとは、テストで100点取るといった最終的な目標ではなく、それを達成するために何をするかと言うものです。「テストで100点取る」ではなく、「単語帳を毎日20ページやる。」「本を売りたい」という目標ではなく、「原稿を3000字書く」という明確な目標を立てます。
このように、何をするのかを明確に決めることによって、脳の認知的負荷が軽減され、前頭全皮質が関連情報を取り込むことによってタスクに集中しやすい状態をつくることができます。また、決められたタスクを終えるときには、ドーパミンが分泌され、気分を良くします。皆さんも、やると決めたことをやり切ったとき、ものすごく気分がいいと思います。まさにあの感覚です。



ステップ2 フローに入りやすい状態をつくる


目標を立て、それを達成するためにやるべきことを明確にしたら、次にやるべきことは環境の改善です。勉強する環境がうるさかったり、散らかっていたら集中することはできません。そして、もし環境が勉強するのに最適であったとしても、適切な休憩なしでは集中を維持することが出来ません。
集中するためには、まずストレスを無くす必要があります。ここで注意したいのは、ゲームやSNSなどでストレスを発散するのではないという事です。アクティブなストレス解消法を用います。ストレス解消法には、受動的なものと積極的(アクティブ)なものに分けることが出来ます。受動的なものとは、ゲームをする、SNSを見る、映画を見るなどです。一方でアクティブなものとは、積極的に体を休め、リラックスさせるものです。例えば、サウナ、マッサージ、自然の中を散歩する、運動をするなどです。
アクティブなストレス解消方法は、受動的なストレス解消方法よりも理想的です。
TikTokやYouTube shortsをだたスクロールしているだけではストレス解消にはなりません。皆さんも、だらだらとSNSを見終わった後、罪悪感や空虚感に襲われると思います。
そのようなSNSは中毒性があり、かつ高刺激であるため、悪いことだと知っていながらやめられません。もっと言えば、そのようなアプリは中毒になるように作られているので一度開いたら、私たちは勝つことはできません。
 なので私たちが意識して行わなければいけないことは、SNSを無駄にみる時間を、アクティブなストレス解消の時間に充てるということです。おすすめは散歩で、散歩によって日光にあたることでビタミンDが生成されるだけでなく、気分が回復します。特に家の近くに自然豊かな場所があるのなら、そこを散歩することをお勧めします。
 また、ストレスを減らすことに加え、適切な睡眠も重要です。無音で、暗く、空腹な状態で眠ることが大事です。特に、寝る3時間前は食事を避けましょう。睡眠をできるだけ最適化し、体をベストな状態にする必要があります。特に日本人は多くが寝不足で、寝不足状態だと生産性が減少します。通常は1時間で終わるタスクが寝不足だと3時間かかるなんてことはよくあります。寝る間も惜しんで頑張るというマインドセットは捨てましょう。
生産性が命です。

さて、適切なストレス解消法、睡眠が出来たら次に、やるべきことは認知負荷を極限までさげるということです。PCでたくさんのアプリを開いているときや、複雑なことをするときには、PCが熱くなったり、音を出すと思います。人間の脳も同じく、やるべきことが沢山あったり、考え事を一日中していると、脳に負荷がかかってしまい生産性が落ちてしまいます。スティーブジョブズが毎日同じ服しか着なかった理由は、何の服を着るか考えることによって生じる認知的負荷を無くすためです。
朝起きたときに、今日は何をするかとか、何を食べるかなどを考えてはいけません。それらのことはあらかじめ決めておく必要があります。できるだけやるべきタスク以外のことを考えないようにすることが重要です。思い出してください。あなたは大勢の人が一か月で終えるタスクを一日で終えようとしているのです。その一日だけは、普段行っている、料理、洗濯、掃除などをせず、その時間をやるべきことに充てる必要があります。前日にあらかじめ料理を作り、洗濯をしておくことで、その日にタスク以外でやらなくてはいけないことを極限まで減らします。
一見難しいように思えるかもしれませんが、前日にやるべきことを紙に書いておくことで解決します。朝起きて、やるべきことが書かれた紙を見てそれ通りに行動すればいいだけで、それ以外のことは考えなくてすみます。

そして次に、環境を整えます。散らかった部屋は、メンタルにも影響します。テスト前勉強をする前に、掃除をしたくなった経験は誰もがあると思います。つまり、私たちは散らかった部屋では勉強することができないのです。フローに入りたいのなら、環境を変えることが必須です。朝起きたらすぐ作業に取り掛かることが出来るように、全てをセットします。PCとノートが必要ならば、それをあらかじめ所定の位置にセットし、それ以外のものはしまう。こうすることで、朝起きた後すぐに作業に取り組むことが出来ます。


ステップ3  害となるものの排除


想像してみてください。あなたは勉強に集中していたが、携帯の通知がなった。あなたはそれを見ると、一件のラインが送られてきたことに気づく。ケータイを手に取り、メールに返信すると、ラインニュースで面白いニュースを目にする。それが気になってグーグルで検索をすると、今度は面白そうなYouTubeの動画を見つける。それを見ると、今度はおすすめ欄にまた面白そうな動画を見つけ、それを見る。
誰もがこのような経験をしたことがあるはずです。私もありますし、これに悩まされてきました。ちょっとだけと思ってSNSをみて、ちょっとで済んだことはありますか?私はほぼありません。少しでいいやと思って触った携帯が悪魔の始まりです。研究によると、脳はこのような作業と関係ないことをしてから、集中力を取り戻すためには、21分もかかるそうです。スマホをいじり終わってすぐに作業に集中することは、不可能です。だからこそ、フローに入り、生産性を爆上げしたいならスマホを制限する必要があります。作業する際、集中モードに設定。通知がならないようにし、見えない場所にしまいましょう。もし、図書館で作業しているのなら、ポケットではなくカバンに入れましょう。
海外で有名な話で、15時間のフライトを予約し、その飛行機に乗っている間フローに入り、作業を終わらせるという人がいるらしいです。確かに飛行機の中だとスマホは使えませんから集中できそうです。お金はかかりますが(笑)

さてここまでフローに入る為の前提条件を話してきました。

次に一か月のタスクを一日で終えるための、具体的方法をお伝えします。

近日に後編を投稿いたしますので少々お待ちを🙇



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