誰かが倒れたら起こせばいい
それだけでいい。
できないことを背伸びしてやるより、それぞれが頑張らなくてもできることを。
その集合体が社会なんだから。
個人ができることは限られている。
役に立っているのかどうか怪しい。
もしかしたらただの思い込みなのかもしれない。
ほら、劇に出てくる幻想を抱いて、自分勝手な行動をしている哀れな人物かもしれない。
客席のあなたから見れば。
けれど、彼ら彼女らはその世界の中で必死に、動いている。
後から見れば間違っていた、と言われるかもしれないが、だから倒れそうな誰かを無意識のうちに支える行動を笑うべきではない。
もうすぐ夜が明ける。
明日は明けないかもしれない、ではなく間違いなく、明ける。
誰にも平等に明ける。
後ろで見ているだけでもいい、支えたことが役に立ったなら。
だから僕はここにいる。