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しばり短歌4

短葉を週に一回作り続けると言うこと。


とれたての言葉を割いて軒先に数日干して炙った短歌


くちびるを離してみれば君の目はISSを追いかけており


ユニクロのダウンで廊下を渡る師の鼻歌で聞く夜空ノムコウ


セブンティーンアイスマカダミアナッツ入りショコラが落ちる音が響けり


かえるくん、大はらっぱに寝転んだ土の匂いを覚えているか?


文房具売り場の試し書きメモの「コロス」の下に「イキル」と記す


新しい靴履くらしい新しい風吹くらしい恋に落ちたら


加速度を増して深まる秋の夜の薬缶で沸かすいいちこお湯割り


まだ起きぬ君のかすかな寝息だけが俺のすべてだったあの頃

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