
惣菜で僕らはこんなにも幸福になれるんだぜ
ハイボールと鶏の砂肝塩ダレ、ナムル四種、餃子。
惣菜を買う場合、決してひと手間加えてはいけない。
それだったら、最初から作ってしまった方がいい。
惣菜の手軽さを享受するためには、最低限の手間で楽しむべし。
何もしたくないような夜は、惣菜を買って済ませよう。
今日買ってきたのは、鶏の砂肝塩だれ、ナムル4種盛り、餃子だ。
食事としてはやや心許ないが、ateにするとなんとも魅力的なメニューである。
これを選んだ俺、偉い、褒めてやりたい。
早速ハイボールを開ける。
そう、いつもはハイボールも、ソーダストリームで炭酸を作って、冷凍レモンを入れ、ウイスキーを注ぐわけだけれど、極力手間を惜しむ、というわけで缶ハイボールである。
ここは冷蔵庫としてのスーパーを遺憾なく発揮させてもらおう。
砂肝に手を付ける、一人で食べるには多めの量だ。
塩だれ、というのが気が利いているよね、これは。
塩のシンプルな味と、コリコリした食感で、いくらでも入りそう。
ハイボールも進むことこの上ない。
乗ってきたところでナムルも忘れてはいけない、そう、4種盛り、だからさまざまな食感と味が楽しめる。
ナムル、手作りするとしても最も手軽に、なんの食材でも応用が効く万能調理法である。要は茹でて油と塩であえる、だけである。
もやし、大根、ほうれん草、ぜんまい、それぞれがそれぞれの仕事を全うしていて、微笑ましい。
味としてはごま油塩だから同じなのだが、ここは素材を楽しむべし。
さて、今宵の晩酌もいい具合に進む、メインディッシュとしての餃子をいただこう。これはもう言わずもがな。
2杯目の缶ハイボールに手が伸びる。