カルサリキャンニト
今日は予定がない。
なんて嬉しいことを言ってくれるんだ、とあなたは思いますか?
いやいや、予定がないなんて、信じられない。何か予定がないと不安だ。
だから予定をくれ俺に予定をくれ。焦り出すかもしれない。
しかし僕にとって予定がないと言う事は、すなわち、酒が飲めると言うことだ。
これさぁ、今日は、カルサリキャンニトだ。
これはフィンランドの言葉で家に1人何もせず、下着姿で酒を飲んで過ごすという意味の言葉だ。このような奇妙な言葉を残すところがフィンランドの憎めないところだ。
このカルサリキャンニト、これを今日はやってみよう。
何もコツなどいらない。ただ自由に酒を飲めば良いだけだ。
ただし1つ。下着姿にならないといけないと言うルールをお忘れなく。
これさえ守れば後は何でもよろしい。酒はビールでもいいし、焼酎でもいいハイボールも持って来い。
下着姿でダラダラ過ごすと言うところが最大のポイントだ。
ここで変にパジャマなどで妥協してはならない。そこは原作に忠実に下着姿で過ごすことを守ろう。
これさえ守ればカルサリキャンニトが成立する。
では、始めましょう。
一杯目はビールにする。ビールと冷奴、豆腐の上にかけるものは、ごま油と塩胡椒。
それ。
それからチーズも出そう、チーズは塩昆布を振ってややアクセントを出す。これだけで一杯目のateとして、存分な働きをこなす。
さぁそれで一杯目をあっさりと空ける。
二杯目に入る。ハイボールにする。ハイボールに合わせるのは、これはあまり手間をかけたくないので、冷凍庫に入っている冷凍食品をアレンジしてみよう。
入っているのはどれも魅力的であるが、今日はハムカツを使用する。
電子レンジにかけて温め、そこにかけるもので勝負する。何がいいだろうか。
やはりとんかつソースか醤油かウスターソースか迷うところである。ケチャップも良いマヨネーズも欠かせない。しかし今日はわさびで行ってみよう。
わさびじょうゆでなどではない。
わさびオンリーである。そもそもハムカツにはしっかりとした味がついている。
だからわさびを少し多めにつけてがぶりとやってください。わさびが鼻にツンとくる前に、ハイボールを流し込むさすれば、わさびとハイボールの酸味。それが一体となって突き抜けていく。
お祭りである。この世の極楽である。