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パスタに恋したトマト

トマトパスタは味噌汁に近い。
すなわち、ある程度何を入れても包み込んでくれるし、各家庭の味が確立していて、ああこれがおふくろの味っていうんだろうな、という懐かしさをいつも感じる。
僕の母はトマトパスタなんかほとんど作らないけれど。
多分、イタリヤの全ての息子、娘はそう感じているんだろう。

さて、今日はトマトパスタをつくりましょう。
トマトパスタと言っても、冷蔵庫の余り物で結構、それもないのなら、トマトだけでも結構。大丈夫、トマトの旨みは大地の恵み。パスタに絡めばそこはイタリア、君はまだ、見えていないのか、ベネチアはどっちだ。コロッセオが読んでいる。

オリーブオイル、ニンニク、とトマト缶で結構です。
余っているものがあれば、オリーブオイルとニンニクと一緒にじっくり炒めたら、そこにトマト缶を丸ごと放り込め、空になった缶に水を入れ、それをフライパンにざばっと加える。パスタを茹でるときの塩をしっかり入れる。そこにパスタを半分に折って入れ、蓋をしましょう。茹でる時間を調整しつつ、しばらく待ちます。水が少なくなってきたら注ぎ足して、水が多いようなら蓋を開けて、時々混ぜながら、茹でていると、水分がじわじわなくなってきます。
トマトソースがどろっとしてパスタに絡んできたなら出来上がりです。

湯気を立てているトマトパスタが食卓にあって、休日の昼間、うーん、そうさね、今日は、昼間からビールを開けてしまおう。

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