![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/155155248/rectangle_large_type_2_482644030ad6b729ebf5cd956558b6f5.png?width=1200)
(続)冷凍レモンサワーと菜の花ベーコンエッグ
さあ、菜の花ベーコンエッグ(賛否両論の店主笠原さんのレシピ)を作ろう。
ベーコンエッグ自体は、ごく普通のものだからかなりすごいコツがあるわけではない。普通のベーコンエッグを作ってください。
これも一応こだわりを言っておくと、ベーコンの油で蒸すように卵に熱を通す感じ。熱しすぎに気をつけて。
そこに、あらかじめソテーした菜の花を加えるだけである。
それだけでご馳走感がすごい。
菜の花は毎日毎日食べたいものではないが、時々食卓に並ぶとそのうまさ、季節感に衝撃を受ける。
それを今日はカルサリキャンニトに利用しよう。
(カルサリキャンニト、とは家で一人下着で酒を飲む、というフィンランドの言葉である)
菜の花を調理する、これもコツはほとんどいらないが、唯一このベーコンエッグと合わせる場合、菜の花は少し強めに焼き付けておく。
フライパンに押し付け、焦げるくらいに焼き付けを行う。
そうすることによって独特の苦味は極上の風味に変わり、冷凍レモンサワーが進むこと、もう昼間からへべれけになってしまうこと間違いなした。
そしてこの塩胡椒しただけのベーコンエッグに、菜の花の苦味風味が加わった後、実食である。塩味のベーコン、これも好みではあるが、今日はカリカリに焼いてしまう。そのカリカリを噛みながら、目玉焼きの卵黄の部分を割る。半熟位で仕上げているからトロッと流れ出る黄身は白身をベールのように覆い尽くす。そこに焼き付けを行った菜の花をつける。さぁ、渾然一体となった菜の花ベーコンエッグを1口食べて、冷凍レモンサワーを。
ようこそ、この世の極楽。