配られたトランプで勝負するっきゃないのさ
それがどんな意味だろうとね。
この素晴らしいセリフを吐いたのは、アメリカの古典漫画「ピーナッツ」の犬、スヌーピーである。
彼は問われた、永遠に犬でいて楽しいの?私だったら嫌、とかなんとか。
なんという身勝手なコメントだろう。
これに対して、大人なスヌーピーは応える。
配られたトランプで勝負するっきゃないのさ、それがどんな意味だろうとね。
僕らは一定の役割を与えられる。
それが小さいか大きいか、は様々だけど、赤ん坊だって、みんなを癒せ、少し困らせて絆を深めろ、という役割を与えられる。
時にそれが理不尽なものであることもある。
当然。
自分の不遇を呪って犯罪に走る者もいる。
巻き込まれた被害者はたまらない。
それを議論することは、今はやめよう。
いくら不遇で、張り裂けそうになっても、そのカードで勝負する潔さを、僕は知っている。
我慢しなければならないのか、そのせいで体調を崩せということか。
怒号が飛んできそうだ。
謹んで受け流そう。
真っ向から受けてはいけない物事がある。
逃げるわけではないけれど。
いや逃げても問題ない、時には逃げればいい。
けれど振り返って、そのカードで勝負したことが君そのものになるんだろう。
張り裂けそうになったら、
珈琲を挽いてみよう。
サウナに入り浸ろう。
図書館で眠ろう。
ゆっくりスープを煮込もう。
冷凍レモンを炭酸で割ろう。
長く静かな映画を見よう。
ルービックキューブを回そう。
ブランコでゆれよう。
ISSを見上げよう。
魚の骨を外そう。
春風はまだか。
ふきのとうを揚げよう。
詩を書こう。
ウクレレを鳴らそう。
みずうみに石を投げよう。
梅干しをつけよう。
今日は昼まで眠ろう。
今夜は朝まで語ろう。
僕らは愛し合えるはずだ。
自分の名前を紙に書こう。
Google翻訳で英語にしてみよう。
誰かのつぶやきに耳をすまそう。
たまにはエンジンを吹かそう。
スキップであるこう。
口笛を夜空に広げよう。
手を繋ごう。
雑草を引き抜こう。
君の寝顔をみよう。
ほら、まだまだやるべきことは残っている。
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