ジョン・ロックの自然法思想とは?簡潔にまとめてみた
【ジョン・ロックはなぜ三権分立国家が必要だと考えたのか?】
結論:所有権及び国民の権利の保障を確かなものにするため
結論までの流れ:
人間は生まれながらにして自由かつ平等であり、生命や財産についての権利を持っている⁽¹⁾
政府が存在せず、人々が自由に権利を行使する状態⁽²⁾でも人々は他人の権利を尊重することが自分の権利を守ることにつながると知っている⁽³⁾ので、平和な状態になるだろう
神は「所有権⁽⁴⁾」を守らねばならないと説いたが、自然状態では所有権の保障が不十分だ
所有権の保障を確かなものにするために政府に自分の権利を預けて、適切に使ってもらうように契約⁽⁵⁾をした
その政府の権力は立法権、司法権、同盟権に分ける⁽⁶⁾ことでより強固に保障される
それでも、政府がこの契約を守らないなら国民は政府に抵抗する権利⁽⁷⁾がある
【脚注】
1. 自然権のこと。また、このような考え方を自然権思想と呼ぶ
2. 自然状態のこと。ロックはこのような状態は平和になると解釈
したが、ホッブズは生存競争のために戦争状態になると解釈した
3. ロックは性善説的な考えを前提にしており、「他人の自由を侵害してはならない」とする理性の声⁽³⁻¹⁾によって秩序が保たれるとした
3-1. 自然法のこと。ロックによれば、人々は神から「自己保存権」と「処罰権」の二つの自然権が与えられた
4. 自然の恵みはもともと神から与えられた人類の共有物だが、そこに何らかの労働を加えるとその人の所有物となり、所有権が発生すると考えた
5. 社会契約説のこと
6. 三権分立のこと。「三権」と称しているが、実際は立法権を国会が、司法権・同盟権を国王が持つとしたため、二権分立と呼ばれることもある。また、国会は国王よりも権力があるとされた
7. 抵抗権もしくは革命権のこと。この考え方はアメリカ独立戦争やフランス革命に多大な影響を与えた
【感想】
ロックといえば労働観や哲学でも後世に影響を与えている人物なので、まだまだ書き足りないですけど1000文字以内に納めると決めたので仕方ないね。私の初めての記事となるので、何かアドバイスや内容の不備など指摘下さると、エサに魅せられたイヌのように喜びます。それじゃまたみてね~!
わらびもち byぜらまる