才能がないなんて言わないで
今日はブログとnote、両方執筆します。
さて、ブログでは「MI理論(多重知能理論)」についてご紹介しました。
MI理論という言葉自体、初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。
MI理論とは、アメリカの心理学者ハワード・ガードナー(Howard Gardner)が「人は皆それぞれ一組のMultiple Intelligences(多重知性)を持っており、少なくとも8-9つの知的活動における特定の分野で、才能を大いに伸ばすことが出来る。(1983)」という考え方です。
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賛否両論ある理論のようですが、みんな8つの知能を持っている、知能はIQで測れるものだけではない、という考え方が個人的には気に入っています。
なぜ今回このMI理論についてお伝えしたかというと理由があります。
ほとんど登場しない娘のはなし
ブログではメインにギフテッド2Eについて書いているので娘のことについてはほとんど触れていません。
娘について少しご紹介すると、娘は現在小学生高学年。
生まれてこのかた、母である私は娘の育児で悩んだことがありません。上に手がかかりすぎたからなのか、下の子も上の子を見ているから本能的に迷惑をかけられないと思ってしまっているのかわかりませんが、とにかく何の問題もなくここまで来ました。
そんな娘が、こんなことを言いました…
「お兄ちゃんてやっぱりすごいよね」
母「何が?」
娘「だってピアノもすぐ弾けちゃうし、算数もひらめき方がすごい。私は全然できない。私も才能があったらよかったのに」
母「そんなことないじゃない、〇〇ちゃんはあれもこれも才能だよ」
娘「そんなの役に立たない」
といったやりとりがありました。
お兄ちゃんを尊敬している分には良いような気がしますが、何気ないこのやり取りは正直私自身を焦らせました。
母としては、娘にも娘の良さがあることを伝え、自己肯定感を高めるような育児、声掛けをしてきたつもりでしたが、伝わりきっていないことに焦りました。
上の子と下の子、同じ親が同じ環境で育ててきても、全く似ていない部分が多数あります。
上の子についてはブログでお伝えしている通りですが、親としては下の子には下の子にしかない光るものがあると感じています。
それでも、やはり、見てわかる「知能」(ここでは言語的知能と論理数学的知能)が長けていると「すごい」とか「羨ましい」というように子供ながらに感じてしまうようです。
そこで、娘と一緒にMI理論をもとに話をしてみました。
「対人的知能」と「博物学知能」
娘と話しながら、簡易テストに答えてもらいました。
長けていた知能は「対人的知能」と「博物学知能」でした。
「対人的知能」とは、他人の感情、意図、動機を理解し、効果的にコミュニケーションを取る能力。リーダーとして組職を結束させ、統合させる力にもなるこの能力。社会において対人的知能の大切さは言うまでもありません。
「博物学知能」は、自然環境や生物についての理解と感受性を指します。自然との調和を図ることができ、環境保護などに関心があります。
この二つの知能は測るテストもないので分かりづらい知能かもしれませんが、二つとも、その子の個性を語る上ではとても重要な知能だと思います。
一方、兄は、「音楽的知能」がずば抜けて高く、次いで「言語的知能」と「論理数学的知能」が同じという結果でした。
まさに、「言語的知能」と「論理数学的知能」は知能検査で測れるいわゆる「知性」です。
今の教育はこの二つに重きを置かれているのでどうしても重視してしまいがちですが、知能、才能はそれだけではありません。
みんなそれぞれ違った能力があると言うことを知ることは、自己肯定感にも繋がります。
才能がないと思っているあなたへ
才能がない、という何気ない言葉。自分もよく口にしてしまうのですが、必ずしもそうとは限らないと思わせてくれる本です。
間違った方法で学んでいると、自分の強みに気づけないかもしれません。
一つのことを学ぶにしても、その子に合った入口があるはずです。
こちらの本は、ガードナーの理論をわかりやすく解説しています。才能は知性だけではないということがおわかりいただけると思います。
こちらの本は「才能」について先天的か後天的かとよく話題になる内容について書かれています。
筆者自身もスポーツ選手なのですが、自身の経験をもとに書かれているので説得力があります。音楽家もスポーツ選手も才能さえあれば何もしなくても成功するなんてことはない。結局努力と練習で才能は後天的に伸ばせると言うような内容です。
「才能」というワードの概念を変えてくれるほどの内容となっています。
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