【発達障害児の親】こんなことで悩んでいませんか?#13~父親が育児にかかわりにくい~
はじめに
子どもが学童期に入ると、その活動や興味の範囲が広がり、育児に参加しやすくなるタイミングでもあります。特に発達障害を持つ子どもの場合、お父さんの関わりが子どもの成長と発達に大きな影響を与えることがあります。今回は、お父さんが育児にもっと参加しやすくなるための具体的なヒントを紹介します。
1.お父さんが育児に参加するタイミング
乳幼児の頃は、どうしてもお母さんに任せがちな育児。しかし、学童期になるとお父さんも参加しやすくなります。学童期は子どもが小学校に上がり、宿題の手伝いや学校行事への参加が増える時期です。この頃になると、お父さんも積極的に関わりたくなることが多いでしょう。
ただ、「どうやって関わればいいのかわからない」と感じるお父さんも少なくありません。そんな時は、お母さんが具体的なサポートをしてあげると効果的です。例えば、週末に家族でスポーツをする計画を立てたり、子どもが好きなゲームに一緒に参加する時間を作ったりすることで、お父さんも自然と育児に参加しやすくなります。
2.一緒にできる活動を提案する
お父さんが抵抗なく一緒に楽しめる活動を提案してみましょう。例えば、毎週日曜日にサッカーをする時間を作ったり、家族でボードゲームを楽しむ夜を設定するとよいでしょう。また、子どもが興味を持っているプラモデルを一緒に作るなど、「これを一緒にするならお父さんと」と子どもが感じるものを見つけることがポイントです。
こうした具体的な活動を通じて、徐々にお父さんが育児に参加しやすくなります。
3.お父さんの理解を深めるきっかけ作り
お父さんが毎週土曜日に子どもと一緒にサッカーをしたり、週末に家族でボードゲームを楽しんだりすることで、次第に育児に関心を持つようになります。その結果、お父さんが病院の定期健診に付き添ったり、運動会や授業参観などの学校行事に参加するようになることもあります。
さらに、地域の親の会の活動に積極的に参加し、他の家族とバーベキューを楽しんだり、旅行を計画したりと家族ぐるみの付き合いに発展することもあります。こうした関係ができると、お母さんの負担も軽減され、家庭内の雰囲気が良くなるでしょう。
4.専門家のサポートを活用する
それでもお父さんとお母さんの子育て観が異なる場合や、お父さんがなかなか理解してくれない場合もあるでしょう。例えば、お母さんが子どもの特別なケアについて説明しても、お父さんが納得しないことがあったりしませんか?
そんな時は、子どもを診てもらった病院や療育機関へお父さんと一緒に行き、専門家と共に子どものことを考える機会を作ると良いです。カウンセラーや医師から直接話を聞くことで、お父さんも理解しやすくなります。お母さんが何度も伝えたことが、専門家の口から説明されると意外に抵抗なく受け入れられることがあります。
5.家庭内の雰囲気が改善される効果
毎週一緒に夕食を作ったり、寝る前に一緒に本を読む時間を作ったりして、お父さんの育児参加が増えると、家庭内の雰囲気が良くなります。その結果、子どもの気持ちも安定しやすくなります。お母さんにとっても、お父さんが子どもの宿題を見たり、週末に一緒に公園へ連れて行ってくれることで、負担が軽減されます。
こうして、お互いに協力し合うことで、より良い育児環境が整うでしょう。
最後に
発達障害を持つ子どもにとって、お父さんの存在は非常に重要です。ぜひ、お父さんが育児に参加しやすくなるような環境作りを心がけてみてください。