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【発達障害】こんなときどうしたらいいの?~#17~学校のトイレで用を足すのが苦手~
はじめに
こんにちは。今日は、学校のトイレに行くのが苦手なお子さんについてお話しします。特に発達障害を持つお子さんにとって、学校のトイレは一つの大きなハードルかもしれません。でも、少しの工夫とサポートで、その不安を和らげることができます。
1.学校のトイレが苦手な理由
お子さんが学校のトイレに行くのが苦手な理由はさまざまです。一般的には以下のようなものが考えられます。
慣れない学校のトイレに不安を感じる。
トイレのタイプ: 和式のトイレが使えない。
環境の問題: 薄暗くて怖い、汚れている。
コミュニケーションの壁: トイレに行きたいと言い出せない。
社会的なプレッシャー: 後ろに並ばれるのが嫌。
特に発達障害のお子さんの場合、感覚過敏が影響することがあります。例えば、トイレの強いにおいや水を流す際の大きな音が苦痛で、トイレに行くのを避けることがあります。また、トイレの中での話し声が反響することに敏感で、これが不快に感じられる場合もあります。具体的には、トイレのにおいが気になりすぎて、毎回トイレに行くたびに嘔吐しそうになっているのかもしれません。また、水を流す音が耳に痛く感じ、トイレを使うこと自体を恐れるようになってしまうのかもしれません。
さらに、身体感覚が鈍く、尿意を感じづらいお子さんもいます。そのため、トイレに行くタイミングを逃してしまい、トイレに行く前に失敗してしまうことがあります。このように、感覚過敏や身体感覚の問題が重なることで、学校のトイレを利用するのが難しくなることがあります。
2.解決策とサポート方法
なぜトイレに行くのが苦手なのか、その理由を考え、一つ一つ対策を立てていくことが大切です。以下は、いくつかの具体的な解決策です。
明るさやにおいが気になる場合:
学校のトイレの中でも比較的新しい、清潔なトイレを見つける。
トイレに芳香剤を置くことができるか、学校に相談してみる。
音や話し声の反響が気になる場合:
先生に相談し、人の出入りが少ない職員用トイレを使わせてもらう。
トイレのタイミングがつかみづらい場合:
休み時間に先生から「そろそろトイレに行っておいたら?」と声をかけてもらう。
授業中でもトイレに行きやすいように、教室の入り口近くの席にしてもらう。
3.学校との連携
お子さんが安心して学校生活を送れるように、学校と密に連携を取りましょう。先生方はお子さんの状況を理解し、協力してくれるはずです。例えば、トイレの音に対する恐怖心を持つお子さんについて担任の先生に相談し、上記のように先生は授業中でもトイレに行きやすいように教室の入り口近くの席に移動させてもらいましょう。また、トイレのにおいに敏感なお子さんは、特定の時間帯に比較的においが少ないトイレを使わせてもらえるようにお願いしてみましょう。これらの具体的な対策を取ることで、お子さんの不安を軽減し、安心して学校生活を送れるようにサポートしましょう。
最後に
お子さんの不安を少しでも和らげるためには、親御さんの理解とサポートが欠かせません。お子さんが安心して学校生活を送れるように、学校と一緒に工夫しながらサポートしていきましょう。一つ一つの問題をクリアしていくことで、お子さんの自信も少しずつ育まれていくはずです。
ご質問やご相談があれば、ぜひコメント欄でお聞かせください。一緒にお子さんの学校生活をより良いものにしていきましょう。