【発達障害児の親】こんなことで悩んでいませんか?#11~心の不調のサインは?~
はじめに
子育ては素晴らしい経験ですが、それと同時に多くのストレスも伴います。特に発達障害のあるお子さんを育てる親御さんにとって、そのストレスは大変なものです。そんなストレスは周囲の人から認識されにくく、親御さん自身も我慢する傾向があります。しかし、育児ストレスを放置すると、心の不調を引き起こすことがあります。ここでは、その対策と心の健康を保つための方法についてお話しします。
1.育児ストレスが引き起こす心の不調
育児ストレスが続くと、親御さんはうつ状態に陥ることがあります。例えば、毎晩遅くまで仕事をしているお父さんが、家に帰ってもゆっくり休む時間がなく、子どもの夜泣きで睡眠不足が続くと、次第に疲労が蓄積し、気分が落ち込んでしまうことがあります。
また、ストレスのはけ口が子どもに向かってしまうことも心配です。特に、発達障害のあるお子さんは、大人がイライラを感じてしまう行動を起こしがちです。例えば、自閉症スペクトラムのお子さんが、一日に何度も同じ質問を繰り返したり、大きな音や突然の変化に過敏に反応してパニックを起こすことがあります。
たとえ故意ではないとわかっていても、親御さんが抱えるストレスの度合いによっては、「どうしてそんなことをするの!」と強く叱責したり、思わず手が出てしまうこともあります。これがひどくなると、親子の関係に深刻な影響を及ぼし、最悪の場合は虐待に繋がる恐れがあります。
2.家族や周囲の理解が大切
このような深刻な状態にならないためにも、家族や周囲の人が親御さんの「大変さ」を理解し、常にその様子に気を配ることが重要です。
例えば、お母さんが一人で子育てに奮闘している場合、お父さんが「今日は早く帰ってくるから、少し休んで」と声をかけたり、おじいちゃんやおばあちゃんが「週末は私たちが子どもを連れて遊びに行くよ」と提案することで、お母さんの負担を軽減できます。
親御さん自身も、自分のストレスに気づくことが必要です。そのためには、毎晩寝る前に「今日はどんな気持ちだったか」を日記に書いたり、週に一度、自分の体調をチェックする時間を設けると良いでしょう。「最近、イライラが増えてきたな」「体がだるいな」と感じたら、それは休息が必要なサインです。
3.心の不調の兆候
以下のような兆候が見られた場合、自分の心の状態を振り返り、必要に応じて休息や専門家の助けを求めることを考えましょう。
眠れない、または熟睡感がない
寝ても疲れが取れない
だるさや頭痛が続く
胃腸の調子が悪い
食欲が落ちる、または過食する
急な体重の変化がある
以前より無表情になった気がする
声が弱々しくなった気がする
急にドキドキすることがある
もの悲しくて涙が出る
今まで楽しかったことが楽しいと思えない
あらゆることが気になって頭から離れない
無性にイライラする
もの忘れが多くなる
以前より外に出るのがおっくうになる
身だしなみに気をつかわなくなる
悲観的になる
死にたい気持ちがつのる
4.ストレスへの対策
これらの兆候があり、長引いている場合は、まずは休息を心がけましょう。例えば、子どもを一時保育に預けて数時間でも一人の時間を持ったり、家族に子どもを見てもらってゆっくりお風呂に入るなど、自分だけのリラックス時間を作ることが大切です。
休息を取っても改善しない場合は、病院で受診することも一つの方法です。例えば、近くの心療内科や精神科に相談することで、必要なサポートや治療を受けられます。自分一人で抱え込まず、専門家に相談することで、心の健康を保つことができます。
最後に
育児は多くの喜びをもたらす反面、親御さんにとって大きなストレスの源でもあります。特に発達障害のあるお子さんを育てる親御さんにとって、そのストレスは計り知れません。自分の心と体の状態を常にチェックし、必要なときには周囲のサポートや専門家の助けを求めることを忘れないようにしましょう。
皆さんが心身ともに健康であることが、子どもたちの健やかな成長につながります。