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炭水化物の量、どれくらいがいいの?              死亡リスクとの関係を探る

ラテイク通信vol.5

皆さん、こんにちは!!ラテイクは医療機関プロデュースでもあることから、医療の専門家たちが見つけた論文から、楽しい健康情報をお届けします。運動や食事・足などに関する新しい情報をご紹介します。
でも、難しく考えすぎないでくださいね。知って得する健康豆知識のような、「へぇ〜、そうなんだ」くらいの気持ちで読んでもらえると嬉しいです。
これらの情報は、なるべく新しい研究から選んでいますが、絶対的なものではありません。時代とともに変わることもあるので、気軽に受け止めてくださいね。また、英語の論文を読んで情報をお届けしているので、もし「ここ、ちょっと解釈が違うんじゃない?」と思ったら、遠慮なく教えてください。みんなで楽しく学びましょう!スポーツの秋!!! 筋トレしてますか!!!!!

今回はちょっと古い2018年の論文です。
炭水化物を減らすことってダイエットの時しますよね。昔は「炭水化物減らしてたらなんでも食べていい」ような事をいっていた方がどこかにいた様な気もします。でも「そうではない」という論文です。

出典
Seidelmann et al. Dietary carbohydrate intake and mortality: a prospective cohort study and meta-analysis. Lancet Public Health, 2018.

研究の目的と背景
この研究は、「炭水化物の摂取量によって、寿命が変わる?」という疑問に答えるために行われました。低炭水化物ダイエットは流行っていますが、長期的に見てどう影響するのかはっきりしていないところがあり、特に炭水化物を動物性または植物性の脂肪やタンパク質で置き換えた場合の影響を調べています。私自身は極端な低炭水化物ダイエットはしないでくださいと患者さんに伝えています。

研究方法
米国の成人15,428人を対象に、彼らがどのくらいの炭水化物を摂っているかを記録し、その後の25年間の死亡リスクを追跡した調査です。また、国際的なデータも合わせて、さらに広い範囲での分析が行われています

主要な結果と発見 3点のポイント
• 炭水化物の摂取が少なすぎ(40%未満)ても、多すぎ(70%以上)ても、死亡リスクが高まることがわかりました。
• 理想的なのは、炭水化物から摂るエネルギーが全体の50〜55%の場合。
• 動物性の脂肪やタンパク質(肉やチーズなど)に置き換えるとリスクが上がる一方、植物性(ナッツや豆類など)に置き換えるとリスクが下がる傾向があります。

論文での肝になる図
注目したいのは、**炭水化物の摂取量と死亡リスクの関係を示す図(Fig 1)**です。50-55%の炭水化物摂取が最も健康的で、少なすぎても多すぎてもリスクが高まるというU字型の関係が示されています 。

炭水化物の摂取量と死亡リスクの関係図

著者の結論と解釈
炭水化物の量はバランスが大事で、多すぎても少なすぎてもリスクがあるという結果に。特に、炭水化物を減らすときは動物性よりも植物性の脂肪やタンパク質を選ぶのがポイントです。

編集後記
今回の研究は、炭水化物の摂り方次第で寿命に影響を与えることがあるという面白い結果でした。炭水化物を減らすだけでなく、何を代わりに食べるかが大切!
動物性よりも、ナッツや豆類などの植物性の食材が良いとされています。また、この研究には動物性蛋白と書かれているだけで、それが赤身肉と鶏肉での違いなどの記載はありませんでした。他の研究では、動物性タンパク質の種類で考えると赤身肉よりも鶏肉や魚が体に優しいとも言われています。食べ物にはいろんな議論がありますね。健康を意識した食事、ぜひ参考にしてみてください!

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