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限界は学習する、頑張りすぎボーダーの見極め方

あのころの私は、13時間労働だった。
朝8時から夜の9時まで、仕事に追われ仕事に押しつぶされそうになっていた。

おかげで恋人にフラれた。
フラれたのに忙しすぎて、涙を流すヒマすらなかった。

3キロ痩せた。
1週間テレビのスイッチを1度も押さなかった。
部屋に帰り眠るだけだった。


当時、保険業界は合併や部署編成の真っただ中だったのです。

現場は混乱し、離職者が増え、体調不良者が続出。

だけど、入社3年目の私は

期待されているから
私が乗り越えないといけないから

と居なくなった人の仕事を引き受けて、がむしゃらに働いていました。

お手洗いに行く時間もない。
ランチもデスクで食べながら仕事。
デスクで1人で食べるおにぎりって、美味しくないんですよね。

人手不足の中「2倍頑張ればなんとかなる」という思いでひたすら仕事をしていました。

そんな日々を繰り返していた時、ふと

―私やばいかも。
これ以上は、心と体が壊れてしまう。

そんな風に感じ、ギリギリで踏みとどまったことがあります。

頑張るということは、気持ちが良くて尊い。

だけど、自分の頑張りの限界を知ることも大事。

今日はそんな「頑張りすぎボーダー」のお話です。

頑張りたい、でも自分がいっぱいいっぱいになる前に自分で気づく。

そんなヒントになれば、嬉しいです。


根性タイプはやればできる

努力が足りていないのか、十分なのか見分けるのは、とても難しい。

これは人を評価する時もそうだし、ましてや自分で自分の今の状態をジャッジするってムズずぎる。

「大丈夫」と「もう無理」の境界はくっきり分かれているのではなく、グラデーションのような曖昧な感じ。

だからこそ自覚しづらいし、気がついた時には心身ともにまいっている状態ということも多い。

特に、努力で一点突破してきた根性タイプさんは、やれば何でもできると思っています。

私もこのタイプです。 

まわりも「すごいね」って褒めてくれるので、ついやってしまうんですよね。

常に120%で仕事をするのがデフォルトで、休みの日は電池が切れたようにぐったりしていました。

めちゃくちゃ燃費が悪くて、持続可能性の低い働き方だったなーと反省しています。

厄介なのはボーダーが千差万別だということ

限界は、人によって違います。

持っているスキルや元々の気質、周りの環境、使えるリソース。
それによってほんとバラバラです。

だから「〇〇さんはここまでできたら」というのは 全く参考にならない。

SNSを見ていると、「タスク多いなー」「いつ休んでるんだろう」というような活動をされている方を見かけます。

でも、背景が全く違うので同じようにやらなくてもいい。

また、個々の事情だけでなく そのときどきの限界というものもあります。

経験を経て、今の段階でのボーダーラインを見極めていく必要がありますね。

では、具体的にどのようなポイントで自分の限界を知るといいのでしょうか。

私なりに考えた、ボーダーラインの見極め方をご紹介します。

見極め方1.「まだ」「もう少し」「何とかすれば」が3回続く

何かに取り組んでいる時に、この3つの言葉が頭の中で浮かぶ、もしくは口ずさんでします。

そういったことが3回以上続くと、かなり限界に近いと自覚していいと思います。

・「まだ」できるかも
・「もう少し」やればいけそう
・「何とかすれば」できる

この3つの言葉は、頭の中ではかなり限界だと認識しているのに、言い訳をするために付け足す言葉です。

自分を元気づけるために使って、気合で乗り切ることも時にはOK。

でも、3回以上くり返し使っていると、なかなか無理がたたってきます。

この3つの言葉を無意識で巡らせているときや、つぶやいている状態であれば限界かな?と立ち止まってみましょう。

見極め方2.最悪の状況ばかり考えがち

疲れた時、頭が働かない時は、どうしてもネガティブなことを考えがちです。

「〇〇したらどうしよう」
「こうなったら大変だ」

というように思考が最悪の状況を考え始めたら、一旦ストップです。

前向きに考えようとしてもどうしてもできない。

やる気が出ない。 

こういう時は、自分の中の限界が近づいているというサインです。

見極め方3.公言していない目標が10個以上

目標を作ることは、悪いことではありません。

小さなステップを踏むと、人間ってテキパキこなすことができます。

モチベーションも上がるし、それなりに効果はアリ。

だけど、目標が多すぎて自分自身を苦しめることもあります。

特に頑張り屋さんの人は、まわりに公言していない自分だけの目標をたくさん立てていることも。

それを自分で反省しながら、

(あれができていない)
(これができていない)

と追い詰めていく傾向があります。

目標がどんどんたまってきている状態は、キャパオーバーになりかけている証拠。

自分で自分を縛りつけたり、無理をさせたりするような目標になっている場合は、考え直す必要があります。

見極め方4.生活の土台がくずれている

めちゃくちゃ当たり前のことを言うのですが、睡眠不足は疲れの原因です。

睡眠を削って何かをしなければならない、取り組まなければならない状況というのは、とても効率が悪い。

寝るのを惜しんで頑張るというのは、根本的に違います。

その状態が続いていれば、一度仕事のやり方などを考え直す状況になってきているということです。 

その他ちゃんと食事はとれているか。
仕事以外の人と話す機会はあるか。

努力が生活の土台がくずしていないかは、しっかり確認しましょう。

自分で体感して学習することが大事

 頑張りすぎボーダーは、誰かの経験や体験がそのまま自分に当てはまるとは限りません。 

だから、自分自身で観察しながら理解を深める必要があります。

「このぐらいなら大丈夫だな」
「これ以上ならやばいぞ」

このラインは、実感して初めて気づくものです。

もちろん、心身を病むラインを超えてしまうと良くないんですが、経験して限界を知るということは大事だと思います。 

あと、体力的な限界は年齢とともにどうしても狭まっていくものです。

だけど、スキルや経験によって広げていける限界もあります。

限界ボーダーは常は変わっていくもの。

限りを固定してしまうのではなく、
「今の」限界ってどうかな?
というのを、要所要所で確認しながら進めていけると良いですね。


最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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