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自分もそうでしたが、人生において入試や試験からはなかなか逃れることができません。

中学受験だけでなく、高校受験や大学受験もありますし、小学校受験や幼稚園受験も…

少子化なので状況は変わりつつありますが、それでも受験がなくなることはないでしょう。

社会人になっても、資格を取るための試験もあり、昇進するため内部試験があるケースもあります。

受験は競争なので、その中に身を置くといろいろなプレッシャーに晒されます。

我が家の子どもの受験においても、親子とも塾の成績に一喜一憂していました。

これだと、点数や偏差値が良ければ評価され、悪ければガッカリする、というように「二極化思考」に振れやすいと思います。

見方が偏ってしまうリスクがあります。

中学受験は、準備期間が長く、普通にやって3年、長い人は5-6年あるいは其れ以上になることも。

受験生は小学生であり、「大人の心」が完成していない段階なので、ちょっと危険な気がします。

偏差値の高低だけで人を判断しかねないところがあります。

大人であっても、「学歴」にこだわる人がいます。

自分の学歴の高さを自慢する、あるいは自分ではなく、親兄弟、子どもや親せきが有名国立大を出たとか、医者だとかを強調する。

あるいは、逆に、高い学歴を持つ人に対して「〇〇大学卒なのにこんなこともわからないの?」とわざと言ったり…。

少し話がそれました。

長い受験プロセスの中では、良い時もあれば、悪い時もあるものです。

そもそも1回1回の塾のテストの点なんて最終結果に関係なく、それ自体「勝ち負け」にすらならないと思いますが…。

どんなに優秀な人でも「常に勝ち続ける」ことは不可能ではないかもしれませんが、あまり起こらないかもしれません。

壁にぶつからない人なんていないはずです。

ぶつかって跳ね返されたとき、「負けた経験」がないと立ち直れなくなる気がします。

ちょっと皮肉な感じですが「勝ち続けること」はそれほど良いことでもない可能性があります。

アメリカのスタンフォード大学では、全米から集まってくる優秀な学生に対して、入学早々

「できるだけ早く失敗しなさい、たくさん失敗しなさい」
(Fail first! Fail Often!)

と呼びかけると聞いたことがあります。

決して手を抜いていいということではないと思います。

受験も勝負事ですから、最善を尽くし最後まで徹底的にやるべきだと思います。

一方で、その結果については、時の運もあるし、良いこともあれば悪いこともある。

最終目標ではなく「中間点」にすぎない。

自分はなかなかこの境地に達しませんが、そう思えれば最高なのかもしれません。


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