中学受験の定番、ツルカメ算を一発で解く究極技
2022年2月に中学受験した我が子に付き合い、算数も見てきました。
中学受験算数の定番と言えば、ナントカ算。
特殊算の裏技があります!
という話がありましたので、参考までに紹介したいとおもいます。
特殊算の典型、ツルカメ算です。
ツルとカメが合わせて10匹、足の合計が28本でした、ツルとカメはそれぞれ何匹いるでしょうか、というヤツです。
中学受験算数では、全部ツルだと仮定すると足が、2 × 10 = 20本のはずで、実際の28本との差分、8本は、ツルよりも足が2本多いカメがいることによることから、8 ÷ 2 = 4、としてカメの個体数を出します。
よってツルは、10 - 4 = 6匹(正しくは6羽でしょうか)。
ツルの個体数を先に出したいときは、全部カメだと仮定した足の数40本と28本との差分、12本を2で割れば、6羽と出ます。
(ツルの個体数を「つ」、カメの個体数を「か」とおく方法もあります。
つ+か=10、つ×2+か×4=28となり、最初の式を両辺4倍すると、つ×4+か×4=40となり、2番目の式を引けば、つ×2=12、よって、つるが6羽。よってカメは10-4=6匹。
これはツルカメ算ではなく消去算になっていますが。
連立方程式に慣れていればこっちの方が楽です。
xとyを使わなければOKです。)
面積図も有効です。
次のような図を書きます。
赤い部分の面積がツルの足の合計数、青い部分がカメの足の合計数になります。
全体の面積(A+B+C)が全体の足の数=28(本)になります。
この図をみると、A+Cの部分(1辺が2と10の長方形)の面積が20とわかるので、長方形Bの面積が28-20=8となり、Bの1辺が2(4本マイナス2本)なので、もう一方の辺(=カメの数に相当)が4(匹)とわかります。
ここまではどの塾でもやる、よくある解法パターンです。
これを一発で解く裏技があるといいます。
トータルの足の数(28本)をツルの足の数(2)で割り、トータルの個体数(10)を引くだけ。
28 ÷ 2 = 14、14 - 10 = 4 これでカメの個体数が一発で出ます。
確かに、速い。
なぜこれでカメの個体数が求められるかは、上の図で考えるとわかります。
Bの部分を切り取って、Cの右側にくっつけるとヨコの長さが14となり(全体面積が28なので)、これが全体の個体数(=10)プラスカメの個体数になっています
うーん、なるほど。使えるかも。