ブッダ・心のことば ウダーナ第2章3 棒の経 わかりやすい版
2 ムチャリンダの章
2.3 棒の経(13)
幸せに生きたいだけの命を
棒で傷めつけたら
幸せに生きたいだけの自分は
死んで生まれ変わっても幸せになれない
幸せに生きたいだけの命を
棒で傷めつけないなら
幸せに生きたいだけの自分は
死んで生まれ変わっても幸せになる
あるとき、お釈迦様は、サーヴァッティーに住んでおられた
ジェータ林のアナータピンディカ長者の聖園にて、大勢の少年がサーヴァッティーとジェータ林とのあいだの道で、棒で蛇をいじめていたのです。
お釈迦様は、朝早くに衣を着て鉢と衣料を手にとってサーヴァッティーに托鉢のために入り、大勢の少年が、サーヴァッティーとジェータ林との中途で、棒で蛇をいじめているのを見て
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解 説
なぜ殺してはいけないのか、理由はどうあれ。他の権利を奪うことはいけません、ましてや、他の命を奪ってはなりません。
自分が「生きていたい」「殺されたくない」のと同じくらい、他の命も「生きていたい」「殺されたくない」のです。
けして、他の命を奪ってはなりません