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ブッダ・心のことば ウダーナ第2章7 独り子の経  わかりやすい版

2 ムチャリンダの章

2.7 独り子の経(17)  
 
  可愛ものに夢中になるのは欲にだまされている
  病と老いと死は自動的についてくるのに
  可愛いこどもの病と老いで悩む
  可愛いこどもも死んでいくことに変わりはない
 
  昼も夜も修行し
  可愛いこどももやがていなくなると悟れば
  だまそうとする欲を見破り
  死の苦しみさえも乗り越える
 
 あるとき、お釈迦様は、サーヴァッティーに住んでおられた。
 大勢の在俗の信者が、黒い服装で、朝早くからやってきたので、お釈迦様は。声をかけられた。
「みなさん、黒い服装で、朝も早くからやって来たのですか」
 その在俗の信者は、お釈迦様に。
「尊き方よ、わたしの可愛い一人子が命を終えたのです。それで、わたしたちは、黒い服で、朝も早くからやって来たのです」
 
    ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 解 説
 主観的にものごとを見ていたら、なにも解決しません、主観は自分の勝手な好みだからです。
 自分の問題でも、他人の問題でも、ものごとは主観を離れてしまえば、そこにあるのは客観的な「問題」だけ、そこには、自分も他人もないです。
 そのように見ることができれば、答えは見えてきます。
 
 

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