ブッダ・心のことば ウダーナ第1章4わかりやすい版
1 菩提の章
1.4 大傲・慢仰な者の経
かしこいひとが悪いことをしないで
天狗にならないで清潔で、いらんことしない
昔からの智慧に触れて清らかにがんばれば
この世のなかで思い上がりもないなら
真理について口にするのもよいでしょう
あるとき、お釈迦様はウルヴェーラーに住んでいた。
ネーランジャラー川の岸辺のアジャパーラ・ニグローダ樹の根元で悟って、すぐのころ、七日間、瞑想姿で坐っていた。
悟ったお釈迦様は七日くらいして、瞑想から覚められた。
偉そうなバラモンが、お釈迦様に、「よう」と言い、こんなことをのたまわった
「友ゴータマよ、だれをかしこい人と呼ぶのか、人をかしこいひとにするのはなにか?」
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解 説
「自分が正しい」と、思っているから、人の言うことに耳を傾けません
「私は知らないと」と思えば、「これは、どうやるのか、教えてください」聞くことができます、そうすると教えてくれます。
「自分は知らない、自分は未熟だ」と気づいている人は日々学びます。
友ゴータマとは、お釈迦様のこと、この時は悟りを開かれた直後で、相手のバラモンは、お釈迦様のことを同等のバラモンと思い、友よ(ゴーダナはお釈迦様の本名)と話しかけている。
ウダーナとは
ウダーナはパーリ経典・クッダカ・ニカーヤ(小部)に収録されている経典です。
太字の詩文については、お釈迦様のことばのままを、もっとも伝えている経典と言われています、誰に教えるためでなく、お釈迦様が『心のまま』に口にしたことばを集めた経典です。
詩文に続き後の人々が、いつ、どこでや編集当時の教えを付け加えたエピソードなどが散文で記されています。