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ブッダ・心のことば ウダーナ第1章5 わかりやすい版

1 菩提の章
1.5 バラモンたちの経
 
 
  悪いことなしで
  いつも、きづきあり、歩いているなら
  しがらみも頼ることもなく
  世のなかでくらす、これが、かしこいひとである
 
 
 あるとき、お釈迦様はサーヴァッティー(舎衛城)に住んでいた。
 ジェータ林のアナータピンディカ長者の聖園(祇園精舎)で、サーリプッタと、マハーモッガッラーナと、マハーカッサパと、マハーカッチャーナと、マハーコッティカと、マハーカッピナと、マハーチュンダと、アヌルッダと、レーヴァタと、ナンダらの将来悟る、お弟子(尊者)が、向かっていた。
 お釈迦様は、尊者がはるか遠くからやってくるのを見て、弟子たちにこう言ったのです。
「弟子たちよ、かしこいひとがここにくる、弟子たちよ、かしこいひとがここにくる」
 バラモン生まれのお弟子さんは、お釈迦様に聞いてみた。
「尊き方よ、だれを高貴なバラモンというのですか、人を高貴なバラモンとするのはなにか」
 
      ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 解 説
 悪いことをされて恨み続ける「自分の心」が、幸福をこわします、決して他人ではないです。 
 意地悪を自分にした人は、真理が解らないから過ちを犯したと思い、恨み続けても幸福は訪れないと気づかなければ、不幸を招くだけです。
子供が過ちを犯しても、許すように、悪いことをした人を許すのが賢い生き方です。
 
 ウダーナとは
 ウダーナはパーリ経典・クッダカ・ニカーヤ(小部)に収録されている経典です。
 太字の詩文については、お釈迦様のことばのままを、もっとも伝えている経典と言われています、誰に教えるためでなく、お釈迦様が『心のまま』に口にしたことばを集めた経典です。
 詩文に続き後の人々が、いつ、どこでや編集当時の教えを付け加えたエピソードなどが散文で記されています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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