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日ペンの美子ちゃんは燃えているか
インターネット社会になり、ふと、あの人はいま……と思い出す。
広告に漫画となって一世風靡してきた、あの永遠の少女。
日ペンの美子ちゃん。
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美子ちゃんは1972年、芸能雑誌『明星』についている歌本付録の広告に初登場した。以後、多くの少女漫画誌や学研・旺文社の出す、中高生向け学年誌の裏表紙にも掲載された。子供のうちから美子ちゃんの存在は刷り込まれている作戦だな。
1990年代、インターネット社会になると電子メールが主流になり、今更ペン習字を受講しようという者も減少。そのため広告漫画としては四代目をもって、各誌から撤退した。絶滅危惧種となってしまったのである。
しかし、ヲタク社会で美子ちゃんは復活した!
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しかも、X(旧Twitter)にまで進出しているのだ。やるな、6代目!
現在の美子ちゃんは、時代の隙間からお零れを頂戴することも厭わぬツワモノだ!
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美子ちゃんは21世紀を謳歌していた。
それが分かって安心した。
理由はない、少女漫画愛読者であることも含めて、どうか聞かないでくれ。
そういえば、ブルワーカーの彼はどこへ行ったのだろう。
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インターネット社会は
まったく簡単だ
といかなかったのだろうか。だれか、消息を求む。