クジラ、郷土食
全国区や、おもに飽和した都市部では
「なんでクジラ食うのよ」
風に敬遠されがちです。しかし、日本の郷土食として定着しているのも事実です。なくては困るもの。
皆様にも懐かしい郷土食があるのではないですか?
それが、無関係の得体の知れない輩が発する大きな声で材料を失い、もう口に出来なくなるよとなったら、厭な想いをすると思う。クジラ食とは、そういうことなのです。
そういう例え方をしてますが、北海道の方に他意はございません。
これは食文化。
羊が可愛そうだから食べるなと云えば、きっと、道産子に笑われる。
鯨が可愛そうという異人の言葉を、日本人は笑い飛ばせますか?そういうことなんです。
ようは、クジラ食をどうのこうのという声は、自分だけの物差で測れない重要なことなのです、と云いたいわけ。
みなさんは、知ってましたか?
長崎ならではのお正月料理は「白手物」と呼ばれる「末広」や「百尋」といった内臓等を茹でた料理があるそうです。
末広は畝須という、クジラのおなかの部分にある部位。クジラベーコンがここの部位に相当します。 茹で畝というのは、その断面が末広がり状態になるので、長崎の人にとって、縁起がよい食材なのだそうです。
ううむ。
房総でこういうもんは食ったことがないな。いつも無難に、くじら家さんで酢豚ならぬ「酢鯨」を食べてしまう。テレ東の「昼めし旅」で紹介されたもので、メニュー表にない料理。
農林水産省は、ちゃんと発信しているね。いいことだ。
「鯨じゃが」は、長崎の郷土料理。太字をクリックしてご覧。どうだ、うまいか?おいしいか?(変な二択)
さらに農林水産省は、北海道のクジラ郷土料理にも触れている!偉い!
「鯨汁」は、北海道のしばれた身体を温める郷土料理。太字をクリックしてご覧。どうだ、うまいか?おいしいか?(変な二択)
お正月に食べるクジラとは!?日本各地のクジラ料理をご紹介
ちゃんとクリックして、よ~く見て頂戴。
ホンマはアルアル。
上方料理における鯨料理も大事な地元メシどす。
おでん屋に行ったらサエズリやコロが関東焚きの重要なダネやさかい。それから、居酒屋では赤身のお造りやショウガ焼きはもちろん、鯨ベーコンやおばけを辛子酢味噌で食べたりするのもええもんやで。
大阪や京都が誇る伝統料理「はりはり鍋」を看板にする御店もあるんやさかいなあ。
土佐:鯨の土佐煮
薩摩:クジラご飯
長州:長州鯨飯
長崎:鯨かつ丼
京都:串かつ
大坂:くじらコロ
ここに記したきは、廃藩置県後の令和の時代でも、食べられるもんばっかりじゃ。むろん龍馬は江戸でも食べたろう。どれも、まっこと大事な郷土の味じゃき。
「龍馬クジラ飯紀行」なんて、一本出来そうな題材と思わんか?
給食で竜田揚げを食べたなんて思い出や、パチンコで大和煮の缶詰もらって四畳半が潤った思い出なんて、ちっぽけな一品のひとつに過ぎないということを理解して欲しいんだ。
今年、2月3日に「らじっく」の前を通過したら、
クジラの恵方巻を販売していたけど、実にバリエーション豊富で逞しい食材だと思わないか(すみません、寄れなかった!)。
らじっく。
太文字クリックしてね。
食文化の違いを理解せず、自分だけの価値観を最優先して、ホンネではビジネスしつつ大衆を迎合する欧米の「反捕鯨」運動などに、日本は同調する筋合いなんてございません。
ただ食べるだけではない文化もある。
知らないのが日本人だということだけが恥ずかしいだけ。好き嫌いもあるから無理して食わなくてもいい。その分、ワシが美味しく食べる。
だけど、日本人諸君。
欧米の我儘な理論に同調だけはしないで欲しいものです。
房州日日新聞「真潮の河」。
ようやく物語が、組織捕鯨に向けて動き始めました。でも、まだまだ物語は序の口です。
お楽しみに!