槇の会
千葉県の文芸同人 槇の会をご紹介します。
房総文壇への新しい書き手の発掘をめざして千葉日報社主催ではじめられた千葉文学賞。入賞者たちの切磋琢磨する場がないことを憂慮された作家の故遠山あき先生が声を上げ賛同者が集い作られたのが、槇の会のはじまりです。
このときのことを遠山先生は覚えておいでだったのでしょう。
現会長にも、夢酔のことはお話しになっていたようです。
会員の高齢化や減少を憂い、新設した「槇文学賞」。
新人ではなかったのですが、遠山先生のことを思い出して作品を送ってみたところ、現会長がすぐに気がついたご様子で、特別賞枠をいただき、遠方ではありますが会員の末席に加えていただきました。
現会長は、作家の乾浩先生です。
実は今年、第二回全国同人雑誌大賞に槇の会員が選出されたんです。
夢酔は撮影時に欠席です。やはり遠方ゆえ、年に数回しか例会に出席できません。例会は、小湊鉄道の起点である五井で行われております。
プロとアマの垣根は低い時代です。転生ばかりしているこの時代ではありますが、日本人の琴線に触れる作品を描けることを大切にしたい。
そういう物書きの原点を思い出せる大切な場所が、槇の会です。
故遠山あき先生が招いてくださったのだと、心から思う処でございます。