南信州新聞連載作品「満洲」NEXT episode
みんな、耳にしたことがある歌。
聴いたこと、あるよね。
何処の国の歌だか、分かる人はどれほどいるかしらん。
作詞:北原白秋
作曲:山田耕筰
え?
ロシア民謡じゃないの?
そう驚く人もきっといる。
じゃあ、北原白秋はどこの地方を詩にしたのでしょう。
この歌は、1924年発行の『満州唱歌集』に収録された。
1932年の大改訂で、どういうわけか削除された。
歌の舞台は大正期の満州。
南満州鉄道が設立され、満州へ渡る移民が増えていた時代にあわせて、その土地に馴染み愛唱される歌をと、南満州教育会からの依頼を受けたのが北原白秋と山田耕筰なのだ。
二人は実際に満州に赴き、この歌を制作したとされる。
ロシア民謡じゃありません。
7thエピソードは、このペチカにまつわる名もなき庶民のほのぼのとした日常を描くフル創作です。