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全修。3話、今週はネタ枠だったか!!原作と違う展開発生するようになってきた!!

あらすじ

第3話では、物語の運命がさらに大きく変わり始めます。本来なら親友ユニオが死んでいるはずの場面で、彼の生存によって葬式が収穫祭に改変され、穏やかな日常が描かれるはずの祭りで新たな展開が動き出します。祭りの最中、ルークと町長の娘デステニーが出会いますが、原作でのラブコメ展開はナツ子の存在によって崩れ、デステニーはナツ子に懐く展開に。さらに、本来ならもっと後に発生するはずだった偽司祭ヴォイドのイベントが前倒しで発生。ナツ子はサーバルマスクを描き、ヴォイドを撃退。作画とストーリー改変が絶妙に絡み合う回となりました。

第3話をみた視聴者の感想はこちらから

原作改変が加速する物語

今回のエピソードでは、ナツ子の介入が物語に大きな影響を与えていることがより鮮明になりました。本来、葬式が行われていたはずの場面が収穫祭に置き換わり、さらに偽司祭ヴォイドの登場タイミングが前倒しされるなど、ストーリーが完全に原作とは異なる方向へ進んでいます。この改変が生んだズレが今後どのように影響していくのか、非常に気になるポイントです。

(C)全修。/MAPPA

タイガーマスク×サーバルマスク

ナツ子が描いた「サーバルマスク」はタイガーマスクのオマージュとして視聴者から高評価を得ました。孤児院のエピソードともリンクしており、過去作へのリスペクトが光る演出でした。SNSでも「過去作リスペクトは濃いけど、 展開の新しさは薄い」との声がありましたが、そうした賛否を超えて視聴者を楽しませたのはナツ子の創造性と言えるでしょう。

(C)全修。/MAPPA

タイガーマスクは、1960年代から続く日本のプロレスを題材とした漫画およびアニメ作品で、孤児院出身のプロレスラーが主人公の物語です。この作品は単なるスポーツ漫画にとどまらず、社会的メッセージ性や人間ドラマを織り交ぜたストーリーが特徴で、現在でも多くの人々に愛されています。

タイガーマスクは1968年に梶原一騎が原作、辻なおきが作画を手掛けた漫画としてスタートし、翌年にはアニメ化されました。物語は孤児院出身の青年・伊達直人が主人公で、彼がプロレス界で悪役レスラー「タイガーマスク」として活動しながらも、自らの出自を背負い、孤児院の子どもたちを支えるために正義のレスラーへと変わっていく過程を描きます。主人公の葛藤や成長、正義と悪の狭間で揺れる姿が描かれ、単なるスポーツ漫画の枠を超えた作品です。

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プロレス界のリアルな描写や、貧困や孤児問題などの社会派テーマが特徴で、当時のプロレスブームの一翼を担いました。作中で主人公が孤児院に寄付を続ける姿勢は後に「タイガーマスク運動」として現実社会にも影響を与え、2011年には全国的な寄付活動へと広がりました。また、1981年には新日本プロレスが実際に「タイガーマスク」を実在のレスラーとして登場させ、作品の人気をさらに高めました。

その後も続編やリメイク作品が制作され、2016年には『タイガーマスクW』として現代的な視点で新たな物語が展開されました。タイガーマスクはスポーツやエンターテインメントを超えて、社会にメッセージを投げかける普遍的な作品として多くの人々に愛され続けています。

読んだことないので読んでみようかな・・

デステニーとナツ子の絆デステニーとナツ子の絆

本来ルークと恋に落ちるはずだったデステニーがナツ子に懐く展開は意外でした。ナツ子の強烈な個性と行動力がデステニーを惹きつけたのでしょう。SNSでは「トラブルメーカーのデステニーがナツ子に懐いてストーリーがさらに混沌と化している」というコメントも多く、この展開は、なんとなく、『けものフレンズ』を彷彿とさせます。

アニメーターが一人で3日間かけた場合に制作できる作画量

個々のスキルや作業環境、さらにはアニメーションのスタイル(例えば、キャラクターの動きの複雑さや背景の有無など)によって大きく変わるとおものですが・・・

1秒間のアニメーションは、テレビアニメでは基本的に24コマのフレームで構成されます。ただし、動きが少ない場面では「3コマ打ち」(24コマ中8枚の絵を使う)や「2コマ打ち」(12枚の絵を使う)が採用されることが多いです。そのため、1秒分のアニメーションには最低でも8~12枚程度の絵が必要です。

作画の現場では、アニメーターの平均的なペースとして、1日あたり3~10枚程度の作業量が挙げられます。これは、シーンの複雑さやアニメーターの熟練度に依存します。背景や効果線、キャラクターの細かい動きが多い場合には1日で3~5枚程度しか進まないこともあります。

(C)全修。/MAPPA

3日間で計算すると、1日8枚のペースで進める場合、24枚の絵が完成します。この24枚は、1秒あたり8枚の作画(3コマ打ち)と仮定すると、約3秒間のアニメーションに相当します。もし、より複雑な作業で1日4枚のペースになれば、12枚の絵となり、1秒半程度の映像が完成する計算です。つまり、アニメーターが一人で3日間作業を行った場合、シンプルなシーンなら3~4秒程度、複雑なシーンであれば1~2秒程度の映像を制作できると考えられます。これはあくまで一般的な目安であり、作業効率や作画内容によってはこれより多くも少なくもなる可能性があります。
いかにナツコが天才かがわかりますね・・
そういうことにしときましょうw

作画の偉大さがわかる『バクマン。』気になる人は読んでみて!

全修。にハマらない人

個人的には今期、覇権だと思っている反面、否定的な意見も割と目にします。
『全修。』への否定的な意見が出る背景には、リスペクトの強さとオリジナリティのバランス、キャラクターの好み、展開の速さなど、さまざまな要因が絡み合っています。しかし、これらは同時に作品の特徴でもあり、「新しい物語の楽しみ方」を提案している点で注目に値します。視聴者ごとの感じ方に幅が生じるのは、むしろ本作の深みや挑戦的なテーマの表れとも言えるのではないでしょうか。
MAPPA制作なのでそこら辺も狙ってそうですか・・

3話切りっていう声をよくみた気がする

過去作のリスペクトが多すぎる問題
『全修。』は、過去の名作アニメへのリスペクトを全面に押し出した作品です。これはアニメファンにとってノスタルジックで面白いポイントである一方で、「オリジナリティが感じられない」という意見を呼ぶことがあります。一部の視聴者からは、「リスペクトが強い分、新しさを感じられない」「過去作の良いところを組み合わせているだけでは?」といった声が上がっています。過去の名作のリサイクルというコンセプト自体は斬新ですが、それをメインの魅力として押し出しすぎると、「本作独自の物語性」や「テーマ」が薄れてしまうと感じる人がいるようです。特に若い世代や過去作を知らない視聴者にとっては、作品の背景を理解しきれず、単に寄せ集めのように映る可能性があります。

なろう系との混同
『全修。』の物語構造は、「異世界転移」「主人公が物語に介入して改変する」という点で、なろう系と一部類似しています。これにより、特に「異世界もの」に疲れた視聴者層からは、「また異世界系か」という先入観が働いてしまうことがあります。実際には『全修。』は単なる異世界ものではなく、物語のバッドエンドを回避しながら歴史を改変していく「メタ的なストーリー」が特徴です。しかし、序盤の設定が「なろう系」を彷彿とさせるため、それ以上の深みが伝わりにくいことが、否定的な意見につながっている可能性があります。

(C)全修。/MAPPA

ナツコのキャラクターについて
主人公ナツコの個性的で時に大胆すぎる行動も、賛否両論を呼ぶ要因の一つです。ナツコの過剰に突き抜けた言動や介入が物語を面白くする一方で、「話をかき乱しすぎて、まとまりがなく感じる」「ナツコの独断専行が受け入れられない」という意見も聞かれます。ナツコのキャラクターは作品の中心であり、彼女が物語を動かしているため、その存在感が強烈です。これにより、視聴者がナツコを好きになれるかどうかが、作品の評価に直結していると考えられます。強い個性を持つ主人公は物語の駆動力になる反面、視聴者によっては好みが分かれるポイントです。

ペース配分と展開の速さ
『全修。』は、原作映画の展開を改変するという特徴を持つため、ストーリーが加速し、イベントが前倒しで起こることがあります。
一部の視聴者には

「展開が早すぎてついていけない」
「キャラクターの描写が浅くなる」

という印象を与えている可能性があります。

という印象を与えている可能性があります。これは逆に、物語のテンポを評価する人もいる一方で、「じっくりとキャラクターを掘り下げてほしい」と思う視聴者にとっては、不満が生まれやすい点です。また、原作映画の展開を熟知しているファンからは、「違和感がある」「改変の意図が伝わらない」という批判につながる場合もあります。

リスペクトが伝わらない世代の視聴者とのギャップ

過去の名作をリスペクトした演出やキャラクター、パロディが多い本作は、それらを理解している世代には「懐かしい」「ニヤリとさせられる」といった高評価を受ける一方で、過去作を知らない若い世代にとっては「よく分からない」と感じられる部分もあります。こうしたギャップは、作品を楽しむための「前提知識」が必要になり、それがないと作品の魅力が十分に伝わらないという課題を浮き彫りにしています。

(C)全修。/MAPPA

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(C)全修。/MAPPA

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