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『アレクサンダー・イサク』フィジカル分析

この記事では、アレクサンダー・イサクのフィジカル分析と動作分析について行います。
アレクサンダー・イサクは1999年9月21日生まれのスウェーデン人。
192㌢/79㌔ 
センターフォワード
エリトリア出身の両親の元に生まれております。
※2024年現在ニューカッスル・ユナイテッドFC所属

アレクサンダー・イサクの特徴

長身でありながら足元の技術が高い
ボディバランスの能力が高い
ボックス内のシュート成功率の高さ
ポジショニング能力の高さ

簡単にではありますがアレクサンダー・イサクの特徴を記載させていただきました。


アレクサンダー・イサクのフィジカル的な特徴


アレクサンダー・イサクのフィジカル的な特徴を分析します。
昨今のプレミアリーグのセンターフォワードの中でも比較的に細見な体型をしております。
実際、アレクサンダー・イサクを生で見ましたが他の選手に比べてもとても細い印象を受けました。
私のが実際見た試合は下記の試合です。



アレクサンダー・イサクを実際確認した上でフィジカル分析・動作分析させていただきます。

特に印象に残ったは『ランニング』動作です。
一言で言うと”軽い”です。アレクサンダー・イサクはとても軽く走っているように見えました。まるで空を飛んでいるいかのような軽さです。ニューカッスルの選手、浦和レッズの選手の両チーム選手の中で圧倒的に軽くランニングしておりました。
これにはアレクサンダー・イサクの筋肉の付き方が関係していると分析できます。


アレクサンダー・イサク体型

●上半身
細見、筋肉質。
ウェイトメインにしたトレーニングを行っている体型ではありません。
胸筋や肩回り、腕周りの厚みはありませんでした。

●下半身
細見、お尻の位置が高く、大腿四頭筋に無駄なハリがない。
ふくらはぎも同様に無駄なハリがない。

アレクサンダー・イサクの特徴としては、お尻からふくらはぎにかけて筋肉のバランスがとても良く理想的な筋肉の大きさの順番となっていました。
お尻、ふともも、ふくらはぎの順番で筋肉のハリが出ています。
体幹部・臀筋から筋肉が太く、ふくらはぎの末端にかけて脚が細い状態でした。とても理想的な付き方です。対する浦和レッズの選手の方々の筋肉の付き方というと。
お尻は大きいですが、ふくらはぎが異常に発達した選手がで多かったです。これはどのような状態であるかというと臀筋(お尻)ハムストリングスの機能を上手に使い切れていない状態を意味します。
本来臀筋の出力が高い状態であれば下腿への負担が分散されます。その為ふくらはぎが異常に発達することはそこまでないです。
ですが、異常にふくらはぎが発達している選手が多いとなるとトレーニングの中で臀筋の出力を高め切れていない可能性があるということです。
フィジカルトレーニングで臀筋、ハムストリングスのトレーニングは行っていても筋を上手く扱いきれないスポーツ選手は多々存在します。フィジカルトレーニングによって筋収縮は上手くできても、脱力が上手くない選手は多いです。
サッカー選手には脱力は必須です。脱力が上手いということは余計な箇所に負担を掛けずに、その運動に対して効率良く運動ができているということです。
脱力しながらフィジカルトレーニングすることがスポーツ選手に非常に重要な要素です。
それが出来ているのがアレクサンダー・イサクです。
アレクサンダー・イサクを実際見て確認すると余計な力みはなく脱力できています。その為股関節周辺の筋肉群が効率的に動いているのです。
これが上記で言った”軽い”という事です。


アレクサンダー・イサクのランニング動作



上記、動画2分23秒から2分26秒間をご確認してください。
約3秒間ではありますがアレクサンダー・イサクの全てが詰まっていると言っても過言ではありません。

PKを決めた後のゴールパフォーマンスを行うまでのランニング動作です。
後ろ足を蹴り上げ際のかかとの位置です。
お尻に近い位置までかかとが来ています。
アレクサンダー・イサクの特徴はハムストリングスの強度です。
ハムストリングスは半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋の3つで構成されています。私がこれまで実際パーソナルトレーニングをしてきた方々は半腱様筋、半膜様筋の機能が高く大腿二頭筋の出力が弱い方が大半でした。
大腿二頭筋とは後ろ足を蹴り上げた際、膝上からお尻まで近づける動作時に作用されます。
アレクサンダー・イサクは大腿二頭筋の出力がとても高いです。また股関節のブレはありません。大臀筋の出力だけではなく中臀筋の出力も高い証拠です。
※ダッシュする際ハムストリングス・大臀筋の機能だけはなく腸骨筋群の機能も発揮されます。

4分56秒から4分59秒までのプレーを見ていただくと分かりますが、骨盤が一切ブレず体幹が張っております。
これは下半身の回転運動に対して腸骨筋群がバランスを取り安定させる事ができているということです。
アレクサンダー・イサクはハムストリングス、大臀筋、腸骨筋群の強度があり上手くバランスを取れている為に軽くランニングしているように見えるということです。


アレクサンダー・イサク重心地

アレクサンダー・イサクの特徴の一つとしては重心地がブレないということです。下記動画をご確認ください。

https://www.youtube.com/shorts/37LWXEFDKBQ


ドリブル時の骨盤を位置を確認してください。
骨盤中央でバランスを上手く取っております。また骨盤は前傾に保たれ体幹の強度を出しやすい状態を確保しています。
相手自陣にドリブルし対峙するも骨盤中央でバランスを取れている為、ドリブル動作と体幹の崩れは見られません。
何より素晴らしいのが腕の振りです。腕を固めきらず脱力の方向に身体を働かさせています。そのため体幹を無駄に固めることないので体幹を柔らかく使わせながら骨盤中央でバランスを取れているのです。
この動画を確認して分かった事はやはり一流選手は脱力が上手いという事が理解できる動画でした。


アレクサンダー・イサクの仮説

話はそれますが、動作分析して少々怖い場面が見られました。
初動動作、シュート時に腰背部を後湾させる動作する場面が何度も見ました。もしかすると腸骨筋と臀筋の出力が若干弱い可能性があります。
そうなるとハムストリングスのテンションが高まるのでハムストリングスや膝のケガを引き起こす可能性が出てきます。動作分析した際そこが唯一気になる箇所でした。

フィジカル分析をすると全体的なフィジカルはバランスが取れているので強度があります。ですがアレクサンダー・イサクの足の回転力と爆発力に対して臀筋と腸骨筋の出力が足りてないのではないかと思う節がありました。
プレミアリーグの試合日程と運動量、そしてアレクサンダー・イサクの身長に対する筋肉が耐え切れるか少々心配でした。
もしアレクサンダー・イサクの身長が170㌢ほどであれば大丈夫かと思いますが192㌢もありますので、それを動かす動力である筋肉が耐えられるか心配です。

ファンとして何事もなくシーズンを全うしてもらえたら幸いです。
これからのご活躍に期待しています。
以上、アレクサンダー・イサクのフィジカル分析/動作分析でした。


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