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野良猫ロック セックス・ハンター(1970)◆シリーズ3作目◆
野良猫ロック セックス・ハンター(1970、日活、85分)
●監督:長谷部安春
●出演:梶芽衣子、安岡力也、藤竜也、高樹蓉子、英美枝、小磯マリ、有川由紀、美波節子、秋とも子、青木伸子、岡崎二朗、亀山靖博、市村博
なんだかまた大げさなサブタイトルの付いたシリーズ第3作目。もちろん前作との繋がりはない。
タイトルバックの最後、トメの監督クレジットは米軍施設の立ち入り禁止のテープの画。
いわゆる外国人とのハーフという存在を、敵国の血を受け入れた排除すべきものという思想をもった人物が登場し、ハーフが当たり前のようになった現代と比べると隔世の感が否めない。
ただそれも、その男バロン(藤竜也)の極端な政治思想というよりは、姉が米兵に強姦されたところを目撃したという個人的なトラウマ体験に起因しており、ギリギリ共感できそうな範疇にはなっている。
とは言えストーリー展開は荒唐無稽で、妙な緊迫感に支配されたまま映画は進む。
主役のマコ(梶芽衣子)が非常にカッコいいスタイルでとても決まっている。
バックに流れる音楽もとてもカッコいい。
ラストはさっぱり意味が分からず男たちの行動にもまるで共感ができず、不条理というより熱に浮かされて全員が冷静な判断ができなくなってしまった挙句の顛末のように思えた。