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資金源強奪(1975)
資金源強奪(1975、東映、91分)
●監督:深作欣二
●出演:北大路欣也、太地喜和子、室田日出男、川谷拓三、小泉洋子、渡辺やよい、芹明香、安部徹、今井健二、林彰太郎、北村英三、天津敏、名和広、松方弘樹、山城新伍、梅宮辰夫
始まるやいなやいきなり銀行強盗。そっから刑法236条が表示されて、名和宏に脅されて鉄砲玉となった北大路欣也がヤクザの親分を撃って、タイトルバックは刑務所と新聞記事。つまりもうこの時点で状況説明が一通り済まされるという相変わらずのスピード感。
そしてなぜか監督のクレジットは「ふかさくきんじ」とひらがな!
北大路欣也、室田日出男、川谷拓三の3人組が雄琴温泉で行われた暴力団の賭場へと琵琶湖をボートで乗り込んで3億円もの大金を強奪。
その犯人を探し出すために雇われた悪徳刑事(梅宮辰夫)が彼らを追い詰めていくというような流れ。
もうこの辺になると、製作側も観客がどういうものを望んでいるか十分承知の上で提供しているという感じで、とにかくスピーディーで無駄なくいろんな要素を過不足なく出してくる。まるで町の中華料理屋並の手際の良さだ。
北大路欣也のギラついた感じと、室田日出男、川谷拓三のちょっと抜けた感じが絶妙な味わいになっていて、太地喜和子もいい存在感を出している。