網走番外地 南国の対決(1966)◆シリーズ6作目◆
網走番外地 南国の対決(1966、東映、88分)
●監督:石井輝男
●出演:高倉健、大原麗子、谷隼人、田中邦衛、由利徹、三原葉子、河津清三郎、嵐寛寿郎、千葉真一、吉田輝雄
『網走番外地』シリーズの第6弾。なのについに舞台は沖縄へ。
”網走”の外は、函館だろうと沖縄だろうとどこも全て同じだと言い放っているようなサブタイトル。このでたらめ加減が最高だ。
網走刑務所は回想シーンとして登場。
冒頭からあおりショットがやたら多い。まるで空の広さを映そうとしているかのようだった。
武藤敬司かな?と思ったら千葉真一だった。
まだ見ぬ母を探す少年という、橘真一を投影したキャラクターが映画の横軸となっている、
その彼が途中、"網走番外地"の主題歌を歌っているお遊びもある。
ボスが小物だったのと母子の再会で終わるエンディングがやや無理矢理感あったかな、というのが率直な感想。
子供が母のもとに帰るという結末。
それが、まだ祖国に返還されない沖縄の地でのことというのは何か象徴的なものを感じた。