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歯磨きの練習は何歳から?年齢別の進め方と楽しむ3つのコツを解説!
「子どもの歯磨きは何歳から始めるのがいいの?」と悩んでいませんか?歯磨きの習慣は、1歳ごろから歯ブラシに慣れさせ、3歳を過ぎたら本格的に練習するのがおすすめです。
そこで今回は、年齢ごとの歯磨きの進め方や楽しく続けるコツを紹介します。子どもが嫌がらずに歯磨きを習慣化できるよう、成長に合わせたポイントを押さえましょう。
この記事を読むと…
子どもが歯磨きを嫌がらなくなり、自分から進んで取り組むための習慣が身につきます。正しい習慣が身につくことで、むし歯リスクが減少し、一生健康な歯を維持する土台を作れますよ!
歯磨きの練習はいつから?
子どもの歯磨きは、1歳ごろから慣れる練習を始めましょう。以下で詳しく解説します。
1歳から始めるのがおすすめ
お子さんがスプーンを持てるようになったら、子ども用の歯ブラシを使った「自分みがき」の練習を始めましょう。スプーンを持てる時期の目安は1歳ごろです。
最初は食後に歯ブラシを持たせて、口の中に入れることに慣れさせます。一人でしっかり磨くことは難しいため、仕上げみがきは大人が行いましょう。
▼1歳向け歯磨き練習のポイント
歯ブラシ選び:毛先が柔らかく、小さめのヘッドのものを使うと安心
歯磨きの習慣づけ:最初はおもちゃ感覚で持たせ、口に入れるのに慣れさせる
仕上げみがきのコツ:赤ちゃんが嫌がらないように、優しく短時間で磨く
3歳からは本格的な歯磨き練習をスタート!
3歳を過ぎると、歯みがきの意味を理解しやすくなります。「歯をきれいにしようね」と声をかけながら、本格的な歯みがきの練習を始めましょう。お子さんが磨いた後は、大人が仕上げみがきをして口の中を清潔に保ちます。
特に奥歯は食べかすが残りやすいので、大人がしっかり確認しながらケアをしてあげることが大切です。
▼3歳向け歯磨き練習のポイント
歯磨き粉の使用:フッ素入りの歯磨き粉を使い、うがいの練習も始める
デンタルフロスを取り入れる:歯と歯の間はむし歯になりやすいため、仕上げみがきでフロスを使う
【年齢別】子どもが楽しく歯磨きを練習する方法
子どもが楽しく歯磨きを練習するには、年齢に合った方法を取り入れることがポイントです。0~2歳は歯ブラシに慣れることから始め、3~5歳は遊びを取り入れて習慣化し、6~8歳は自立を促していきましょう。以下で、年齢別に解説します。
0~2歳|歯ブラシに慣れよう
赤ちゃんの時期は、歯磨き習慣の基礎を作る大切な時期です。まだ自分でしっかり磨けないので、親がサポートしながら歯ブラシに慣れていきましょう。
▼歯ブラシの使い方
歯ブラシをおもちゃのように持たせ、口に触れる感覚を覚えさせる
最初は指にガーゼを巻いて歯ぐきを優しく拭うことで、口に物が入ることへの抵抗を減らせる
赤ちゃんの歯や歯ぐきに優しい、毛先が柔らかい歯ブラシを選ぶ
▼安全に使うポイント
立ったまま歩きながら歯ブラシを使うと危険なので、大人のそばで座って持たせる
持ち手にガードが付いたものや、柄が曲がる歯ブラシを選ぶと、のどを突く事故を防ぎやすい。
3~5歳|遊びながら歯磨きを習慣化させよう
この時期は、自分で歯を磨きたい気持ちが芽生える一方で、飽きやすい年齢でもあります。飽きさせない工夫を取り入れ、歯磨きを続けてもらいましょう。
▼歯磨きを飽きさせないポイント
キャラクター付き歯ブラシを使う:好きなデザインを選ぶと、歯磨きが楽しくなる
タイマーを使ってゲーム感覚にする:「何秒で磨けるかな?」と時間を意識させると集中しやすい
親子で一緒に歯磨き:親の動きを真似しながら習慣化しやすくなる
歯ブラシを噛んで毛先が広がる場合が多いため、仕上げ磨き用と子ども用でわけると、新しい歯ブラシを頻繁に用意しなくてすみますよ。
6~8歳|自立心を促そう
小学校低学年になると、自分でできることが増え、達成感を覚えるようになります。正しい磨き方を学びながら、歯磨きを生活の一部として定着させましょう。
▼習慣化のポイント
歯磨きカレンダーを作る:シールを貼ると、毎日続けるのが楽しくなる
歯科医院で歯磨き指導を受ける:磨き残しのチェックができ、歯科医に褒められると自信につながる
朝食後や就寝前など決まったタイミングで歯磨きをする:「やらなければいけないこと」ではなく、「毎日の習慣」として定着する
歯と歯の間に汚れにはフロスが有効です。ただし、いきなり子どものお口の中にいれると嫌がられるので、大人が使っている姿を見せて「フロスは必要なもの」と理解してもらいましょう。
子どもに「歯磨きって楽しい」と思わせるコツ
子どもが歯磨きを楽しいと感じる工夫を取り入れると、習慣化しやすくなります。
歯磨きが好きになる!見た目を工夫して興味を引く
キャラクターや色鮮やかなデザインを取り入れ、歯磨きへの関心を引きやすくのがおすすめです。好きなアニメや動物が描かれた歯ブラシを選び、子どもに「自分の歯ブラシ」として愛着を持ってもらいましょう。
また、鏡の前で歯をチェックしながら磨くと、自分の口の中に興味を持ちやすくなり、やる気もアップします。さらに、歯磨きをテーマにしたアニメや絵本を取り入れると、「歯をきれいにするのは大切」と感じやすくなります。
遊びを取り入れて楽しく続ける
遊びながら歯磨きをすることで、毎日のルーティンとして身につきやすくなります。
タイマーを使ったチャレンジ
1分や2分のタイマーをセットし、「タイマーが鳴るまで磨こう」と声をかけると、ゲーム感覚で楽しく取り組めます。時間を意識しながら磨くと、だらだらと適当に磨く時間が減り、自然と習慣化するはずです。
ポイント制でモチベーションアップ
歯磨きが終わるたびにシールを貼るポイント制を導入すると、「次も頑張ろう」と思いやすくなります。目に見える形で達成感を得られるため、毎日の歯磨きを続けるモチベーションにつながるでしょう。
自分で磨けるかな?ゲーム
「次は奥歯、次は前歯」と磨く場所を指定することで、偏りなく歯を磨く習慣が身につきます。ゲーム感覚で進めていけば、子どもも楽しみながら歯磨きに取り組めます。
親子で一緒に取り組んで安心感を与える
親子で一緒に歯磨きをすると、歯磨きは「みんなでやるもの」という意識が生まれます。歯磨きの時間に歌を取り入れると、リズムに乗って楽しく磨けるでしょう。
さらに、仕上げ磨きをする際に「ここがピカピカになったね!」と声をかけると、歯がきれいになったという達成感を得やすくなります。
仕上げ磨きする際、子どもに嫌がらないためのポイント
子どもが自分で磨いた後は、必ず仕上げ磨きをしましょう。仕上げ磨きを嫌がる子どもには、痛みを感じさせない工夫が必要です。以下で、仕上げ磨きする際のポイントを解説します。
優しく、短時間で磨く
仕上げ磨きをするときは、歯ブラシを持つ手とは反対の手で子どもの唇に指を添えながら、1~2本ずつ小刻みに動かして磨きます。歯の表側だけでなく、裏側までしっかり磨きましょう。長時間かかると子どもが飽きてしまうため、できるだけ短時間で終わらせるのがコツです。
▼力加減に注意する
強く磨くと痛みを感じて嫌がるため、毛先が歯と歯の間に入る程度の軽い力で磨く
逆に弱すぎると汚れが落ちにくくなるため、歯の付け根までしっかりブラッシングする
上唇のスジ(上唇小帯)に当てない
上の歯を磨くときは、上唇の裏側にあるスジ(上唇小帯)に歯ブラシを当てないように気をつけましょう。
▼痛みを防ぐコツ
上唇を軽く持ち上げて指で保護しながら磨くと、歯ブラシがスジに当たらず痛みを感じにくくなる
上の前歯を磨くときは特に注意し、ブラシを当てる角度を調整する
楽しい歯磨き練習で親子の笑顔を増やそう!
子どもの歯磨きは、年齢に応じた工夫を取り入れ、無理なく習慣化することが大切です。遊びや親子の関わりを通じて、「歯磨きって楽しい」と思ってもらいましょう。
毎日の積み重ねにより、虫歯も予防できます。まずは、お子さんに合った歯ブラシを選び、親子で楽しい歯磨きタイムを始めてみてくださいね!