エッセイ : お弁当における玉子焼きの重要性について
僕の妻は仕事に行く僕にお弁当を作って持たせてくれる。僕が好きなお弁当のおかずは、昭和のおかずの三種の神器である、玉子焼き、塩鮭、ウインナーだ。正に昭和のおじさんであるという証拠だ。
時代が変わるにつれ、お弁当のおかずも進化して来た。今の若い人たちや子どもたちは、お弁当のおかずに塩鮭やウインナーが入っていても余り喜ばないと思う。
だが時代が変わっても、お弁当のなかで不動の地位を保ち続けているおかずがある。玉子焼きだ。
僕の娘たちもお弁当のおかずに玉子焼きが入っていると喜んでいた。
僕はどちらかというと甘党なので、甘い玉子焼きが好きだ。
だから僕は、甘い玉子焼きを作る女の人と結婚して良かったと思っているし、若い頃から甘い玉子焼きを作る女の人には好感を持っていた。
僕は子どもの頃、母親が作る玉子焼きが甘かったのとお寿司の玉子焼きが甘いので、玉子焼きは甘いものだと思っていた。
小学生の時に親戚の結婚披露宴で初めてだしまき玉子を食べたが美味しいと思った。
小学校5年生の遠足で友達とお弁当を食べていると
その友達が僕のお弁当のおかずの揚げ焼売と玉子焼きを1つずつ交換して欲しいと言ったので交換してあげた。食べて見ると、その友達の母親が作った玉子焼きは塩味だった。僕は塩味の玉子焼きも美味しいと思い、遠足から帰ると母親に夕食に塩味の玉子焼きを作ってもらった。
僕にとって、お弁当のおかずの玉子焼きは甘い玉子焼きがベストだ。
だがこの玉子焼き、お弁当の他のおかずに少なからず影響を与えている。
玉子焼きが甘ければ、他のおかずが塩味系になるが
玉子焼きが塩味ならば、他のおかずに甘い味付けのものが増えることになる。
僕は玉子焼きが甘いという前提で作られたお弁当がやはり1番好きだ。
先日、奥さんが作ってくれたお弁当のおかずのなかに玉子焼きの姿がなかった。
その代わり、他のおかずとは別にご飯の上に半熟の
目玉焼きがのっていた。これに醤油をかけて食べるのだが美味しいです。
目玉焼き弁当、ぜひ一度お試しください。
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