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【読書】さかさ星【貴志祐介

期待度        ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
読みやすさ⭐️⭐️⭐️⭐️
気味悪さ    ⭐️⭐️⭐️⭐️
恐さ            ⭐️⭐️⭐️
総合評価    ⭐️⭐️⭐️


《いない いない ばあ》が何の躊躇もなく出来る時点で震撼とか戦慄とは程遠い…


憑依の引き金となった《いないイナイばあ》
幼気な赤子をあやせなくなる程のトラウマ
いないイナイ…と聞くだけで 駄目駄目!最後まで口にすると怨霊があああ!!
いやいやアレは小説やん、平気ヘイキ!
等と夢と現が混んがらがって何が正しいのか分からなくなる程の世界に連れ去って欲しかった
身震いする程の恐怖を味わいたかった

だって貴志祐介氏による11年ぶりの長編ホラー作品なんだから!大いに期待しちゃったワケよ


戦国時代から脈々と続く福森家のお屋敷が舞台だからか無意識の内に重厚感を求めすぎていたのか
Youtuberの亮太がどうにも軽いのだ

気味悪い感は満載だが貴志祐介に期待するのは日常に潜む異常🌀狂気に満ち満ちたサイコパス

犯人の意外性も薄めだし、建築家の坂井さんは何故安々と首を斬られたのかも謎

後半どんな絡みで戦慄させてくれるのかと期待したストーカー梨利子は大した活躍?もせず退場
その死に関りがありそうなのが、強烈な呪物の市松人形なんだけど、ほぼ活躍もせず行方不明のまま
含みを持たせてるんだから此処はハナシを回収して欲しかった
まだまだ活躍しそうな呪物なのにー

お寺の住職、道明さんは乗っ取られすぎて呆気ないにも程がある
月震はいいとして、日震はもうちょっと存在感あってもエエんちゃうの?
強大な邪悪パワーで何を企んでいるのか 
日震は主演映画が一本撮れるくらいのキャラクターやと思うねんなー

冒頭から大量のいわく付き呪物が登場する
ワタシの脳内では都市ボーイズの早瀬さんと呪物コレクターの田中俊行さんの呪物合戦が勝手に展開される

黒色慰の面を通して視える、妖しく放つ紫色や光
ちょっと興味あるなあ

稲村さんが火を放って殆んど燃えてしまったのもちょっとなぁ…
でも最強呪物の幽霊画を始めとする幾つかの呪物は生き残ってるんやろ?
その後の行方も気になるわン

尖山丸も大黒柱のさかさ星を削りとるだけの出番で 物足りないなあ
墳墓から召喚されて一旦美沙子さんを依代にした鬘姫は、さかさ星が消えて何処を彷徨っているのか

悪の教典>黒い家≫さかさ星



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