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久しぶりにドラクエⅡをプレイした話②

1999年発売の、ゲームボーイカラー版『ドラゴンクエストⅡ』を久しぶりにプレイした感想記事の第2弾です
前回の記事には、ドラクエⅡをファミコンの頃からご存知であったり、ゲームに馴染みがなくても興味深く読んで下さったりというnote相互さんからたくさんコメントを頂けました 嬉しいです
今回はより、ドラクエⅡの独特な世界観や面白さが伝わるように書いてみたいと思います

前回はドラクエⅡの主人公にあたる
ローレシアの王子、たけうち
サマルトリアの王子、ひろうす
ムーンブルクの王女、かさくじ
この3名が合流を果たすところまで進めました
(お名前をnote相互さんからお借りしてます)

ひろうす王子との合流直後

画面右の青いのがローレシアの王子
画面上の緑茶がサマルトリアの王子
画面下の桃紫がムーンブルクの王女
画面左の悪い顔は、この物語における悪の首魁
“邪教の大神官ハーゴン”です
そもそもこの物語は、ムーンブルクのお城がハーゴンが率いる魔物の軍勢に攻め滅ぼされてしまい、兄弟国であるローレシアとサマルトリアにその訃報が届き、王子たちが王女を救出して、ハーゴンの脅威を打ち砕くために旅立つ、という始まりになっているのです

廃墟となってしまったムーンブルク城には、王の魂がさ迷っています
王女が無事でいたことを伝えたくても、叶いません

王女が呪いをかけられたことを命懸けで伝えてくれた兵士も、また命を落としました

ドラクエⅡは絵柄はかわいいし、テキストはほのぼのしているところもありますが、実はしんどくて残酷な物語も含まれているところがあります
自分としては、それがたまらず好きなのですが、今回のドラクエⅡにおいてはnote相互さんのお名前をお借りしてプレイしているので、何とも申し訳ない気持ちにもなるのでした

悲しみに囚われたままでは、旅を続けるのは辛いものなので、気分転換になるかと福引きをやりました
つぶやきにも上げましたが、上手いこと1等を当てました

1等の景品のゴールドカードは、持っているだけでこの世のすべてのお店での買い物価格が2/3になるという、びっくりなカードです
王子と王女たちは、冒険しつつも自分たちでお金を貯めて武器や防具などを買いそろえなければいけないので、とてもありがたいアイテムが手に入りました
「すごい!」
「ほんとに安く買えた!」
「ファミコンの時には見たことなかったです」
口々にそんな話をしていそう(妄想)
残金20ゴールドのカスカスぶりでも、喜んでいてくれるといいな…

冒険の方は、“ぎんのかぎ”と“きんのかぎ”という2つの鍵を探しなさい、と賢者のおじいさんからの助言に従い、1つ目のぎんの方を手に入れました

このあたりまでで、サマルトリアのひろうす王子は、モンスターにやられた身体の毒を治療できる呪文のキアリーに、遠くの町に帰還できるルーラが使えるようになってくれます ありがたい 頼もしい

毒におかされると💀のマークが

モンスターの毒攻撃に悩んだり、冒険する区域がどんどん広くなったりと、苦戦しがちな頃合いなので、旅する3人をケアしてその安全を護るじゅもんを得意とするサマルトリアの王子がほんとに頼もしいなあ、一緒に旅ができて嬉しいなあと感動しきりなのです
ひろうす王子と初めて出会い、怪我を回復するじゅもんのホイミをかけてもらった時、
「ひろうすさん、ホイミ使えるのめちゃくちゃすごいです! キズが治りました! すげえです!」
と、(ローレシア王子になりきって)感動してしまったんですよね…

ドラクエⅡは古い時代のゲームということもあり、登場人物の台詞はごく少なくて、世界観や起きていることの説明も断片的なものしかなく、プレイヤー毎に脳内設定が色々違ったりするところがあるゲームです それがめっぽう面白い
自分は何度もやってきたドラクエⅡですが
【ローレシアの王子はサマルトリアの王子にはじめてかけてもらったホイミにすごく感動した】んじゃないかっていうことは、思い付けてなかった
それは“ひろうす王子”に会えたから感じ取れたことだなあ…なんて、しみじみしました

旅の方は、ムーンブルク城よりはるか西側の砂漠地帯を越えて、大陸の突端にたどり着きました
海峡を挟んで並ぶ2つの塔を発見します

この2つの塔は【ドラゴンの塔】と呼ばれる双子の塔で、かつては海峡を渡る橋がかけられていたが、魔物により破壊されてしまい、塔の内部も魔物の巣窟となってしまった…という説明を受けます
しかし、この塔に付く前に『風のマント』という魔法のマントを入手していました

身につけて塔から飛び降りると…

海峡を渡ることができました!
3人がひとつのマントで飛べるのは、なかなか凄いですね よほどフワッフワに飛べるのだろうか
それとも、ナウシカのメーヴェ並に滑空性能が高いのだろうか

海峡を渡ってさらに北上した先の港町に着きました
昔のドラクエ恒例の、現代ならコンプライアンス的に厳しい場面も出てきます

ドラクエⅡのストーリーの中で、しばしば登場する【アレフガルド】は前作にあたるドラクエⅠの舞台で、【ロトのゆうしゃ】は、その主人公であり、我々3人組の先祖にあたる人物です

ドラクエⅠは【ロトのゆうしゃ】が魔物にさらわれた姫を助け出して、その姫から愛と聖なる力を授けられて、悪しき竜王を討伐する物語でした
それこそ、北欧の叙事詩のような物語

港町の外れでは、こんな場面にも遭遇します
ドラクエⅠが北欧の叙事詩だとしたら
ドラクエⅡは時代劇っぽさがある気がしてきました

人助けをして船が手に入るところなどは、日本昔話っぽい雰囲気もありますね

船に乗り、かつて【ロトのゆうしゃ】が戦いを繰り広げた地であるアレフガルドに到着しました
人間が治める国のラダトーム城の対岸にあるのは、かつて【ロトのゆうしゃ】が討伐した魔王の城が今も残されています

ところでこちらは、先日出かけた北欧の神秘展で見た作品なんですが、とてもドラクエだと思いました
海峡を挟んだ城と、英雄が姫を助けてるところなんか特に

一行は、ゆうしゃのしそんとして、歓迎をうけます

この世界において【ロトのゆうしゃ】という存在がどれほど大きなものかうかがい知れると同時に、その子孫が果たすべき使命と義務ってものも感じ取れる台詞です

魔王が討伐された後の世である現代には、ふたたびかつての魔王のような脅威が現れてしまった
そんな社会不安も描かれます

さて、この王子と王女たちって年はいくつくらいなのでしょうか
作中では明確な描写はないのですが、この当時の鳥山明氏のデザイン(初期ドラゴンボールくらいの時代)の絵柄からすると、13~15くらいに見えます
それこそ、エヴァパイロットくらいの年頃ですね
血統によって世界を救う使命が下されたり、特別な力を得たりしてるところなどは、どこか通じるものがある気もします
でも、自分としては、

ひろうすさんを家族のもとに無事に返す
かさくじさんのふるさとの国を復興させる

血統の使命からじゃなくて、ふたりの事が好きで大切だから、そのために強くなりたい
そう心に誓ってる、ローレシアの王子のたけうちなんじゃないか
そんな思いでプレイしている次第です

ミスって死亡もします

「……すいません、棺桶重いですよね」
「車輪が付いてるから大丈夫ですよ!」
「今日はもう帰って読書会しましょうか~」

みたいな会話してたらいいなあ、なんて思いつつ
世界を救う旅もそれなりにやっていきます!

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