いつも外側に答えを求めている

古本屋さんが好きです。少し遠出すると、その土地にある古本屋さんに出かけます。そして背表紙をひとつひとつ見て、手に取ってパラパラと眺める。けれど「これだ」と感じる本に出会う事は多くはありません。私が思う「これだ」は、心に響くことが書いてあったり、感動したり、生きる気力になるような本です。そのような本は探そうとして出会えるものでもなく、むしろなんとなく立ち寄った時に出会えたりするものです。

でもある時、気づきました。
「あ。私、ここで答えを探しているんだ。いつもこうやって外側に答えを求めているんだ。」

人生をがらりと変えてくれるようなメッセージが欲しくて。その根底に「私にはできない」という思いが隠れていました。もちろん、本は人生を豊かにしてくれるものです。けれど、本の背表紙をひとつひとつ見ていく過程の中では、ただ本を楽しむという事よりも、誰かの話や経験に答えを求める気持ちの方が大きかったのです。

「転んでも、けがをしてもいい。むしろそこから得られるものの方が大きいんだよ。」
子どもには簡単に言えるその言葉を、本当に思えているかというとそうではなくて。最短距離で、転んだりけがをすることなくそこへ行きたい。誰かにその方法を教えてもらいたい。外側に答えを求める気持ちが、古本屋さんでの行動に繋がっていました。

「やってみよう!」の気持ちをへし折る「ケガするよ!」の大人の一言。すりこまれてきたものを払拭するには、「やってみよう!」をやってみるしかないのだと感じます。その勇気を出せるのは、他の誰でもない、あなたです。

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