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「あの頃は可愛かったのになぁ」そう思っている今でも出来ること

「あの頃は可愛かったのになぁ」という言葉を今までにたくさん耳にしたことがあります。自分が言われた記憶はないのですが、その言葉を聞くと胸がきゅっと苦しくなることを感じます。

幼いころに父が私のことを「ちゃん」付けで呼んでくれたり、かわいいね、ほっぺがおもちみたいだね、とニコニコしていたことを覚えています。しかし私が成長して自分の意見を持つにつれ、怒られることも増えて「尊重」という言葉とは程遠い接し方になっていきました。父にとっては「あの頃はかわいかったのになぁ…」と思う私だったのかもしれません。

どうしてそう思うのでしょう?

小さくて自分の意見も持たず、純粋で、親が主導権を握り守ってあげている状態はかわいい。大きくなり自分の意見を持ち、体の成長と共になにか純粋でいられないものを教え込まれる社会に違和感を持ち、親に反抗心を抱く態度はかわいくない。

それって、大人になった私たち自身も子どもの頃に経験してきたのではないでしょうか。なにかができるから、人より秀でているから、表彰されたり、褒められるような社会。条件付きの愛を得るために、誰かに認められるために、一生懸命がんばってきたのではないでしょうか?


「そのままのあなたでいいよ。大丈夫だよ。どんな時でも愛しているよ。生きていてくれてありがとう。」

そんな風に言ってほしいのは、大人になった私たちの方かもしれません。子どもは無条件の愛をもって私たち大人と生きています。その愛を受け取れないのは大人の方なのです。そうして、子どもはいつか諦めてしまう。大人はかつてその時代があったことをすっかり忘れて、でも一生懸命生きている

生きているあなたは伝えることができます。
目の前にいる子どもと、あなた自身へ向けて。
「そのままのあなたでいいよ。生きていてくれてありがとう。」

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