【イタリア大学院留学】10. アパート入居: 大学院生としての自覚が生まれつつあるはなし
どうも皆さま、こんにちは。
大学院入学後最初の試験を終えて、生活の組み立て方が少しずつ見えてきた、アラサー社会人留学生です。
少々自分語りが入ります。ご了承ください。
高校時代は陸上で混成競技(武井壮さんもやっていた、2日間かけて短距離・長距離・跳躍・投擲全部やるマゾ競技)をしていたり、大学時代はラグビー部、ディベート部、学生祭実行委員会、インターン2社掛け持ちでかつ3年半で必要単位を全部取り終え、社会人になってからも仕事の合間に勉強と進学準備を進めたりと、複数のものを同時並行で進める星の下に生まれてきたと思ってます。ですが大学院のインプット量はこれまでとは段違い。まして学部成績もそこまで良くはなく、しかも専攻を変えた私にとっては現時点でも想像以上にハードでした。大学受験浪人の時ぶりに「スペシャリスト」を目指す生活として組み立てていく予定です。
冬に旅行(という名のフィールドワーク)に出かけるのをモチベーションに、1000年続く大学の首席を取りに行きたいと思います。
さて、前回の記事では少し大学院からは脱線し、マッチングアプリで出会ったイタリア女子と、元サッカー日本代表監督が生まれ育った街でデートしてきました。
今回からようやく9月の話となります。海岸のホテルを出払い、現時点で住んでいる市街地に移り、生活を組み立てていきます。
少しずつ大学院生としての自覚が芽生えてくる様子を振り返っていきます。
1. バイバイ砂浜、こんにちは大学
2024年、9月1日。
いよいよ海岸沿いのホテル生活も終わり、市街地に移動する日になりました。
なったのですが、、、
チェックインが当初の想定から1日ズレました。
賃貸の契約そのものが9月1日からになっていた上、不動産屋さんからもチェックインに関わる日時指定がなかったため全く気にしていなかったのですが、当日は日曜日。不動産屋さん含め、ほとんどのお店が閉まってます。
(誇張抜きで、郊外の大型スーパーや飲食店など一部例外を除きほぼ全てのお店が閉まります。24時間かつorまたは週7営業のお店など見たことがありません。日本の感覚のままだと高確率でやらかすかもしれません)
契約開始の1週間前に「チェックインは月-金でよろしく(意訳)」と言われてしまいましたが、事前に確認しておかなかった私の責任でもあります。おとなしくもう1泊、ホテルを予約することにしました。
そしてホテル予約サイトを見てみると、1泊だけなら市街地の方が海岸部よりも安いのです。観光客が海岸に集中することから、本来であれば需要が大きいはずの駅周辺のホテルが余っているのでしょうか。後に聞いた話では、冬になると市街地と海岸部の需要-供給バランスは逆転し、市街地が高くなるとのこと。当たり前といえば当たり前です。
そんなわけでもう1泊、今度は市街地でホテル住まいです。
夏は市街地が本当にスカスカなんでしょう。ちょっと得した気分です。
冷房をガンガン効かせてぐっすり寝て、いよいよアパートへの入居です。
アパートの前で不動産屋さんのスタッフと待ち合わせ、中に入ります。
急いで決めた物件であったことから、Web上の写真と多少違っても目を瞑ろうとは思っていました。しかし意外なことに中身はWeb上の写真そのまま、かなり綺麗な物件でした。
トイレ・シャワーについては男子用・女子用に分かれており、キャパシティ及びプライバシー面についても問題ありません(現時点で私含めて男子2人、女子2人の4人で生活していますが、問題ナッシングです)。
Wiseを通した家賃及びデポジットの支払いに少々手間取りましたが、無事に契約書を取り交わし、1年間の住居を手に入れました。
水道ガス電気通信代、そして設備費用など全部含めた家賃総額、月8万強。
県庁所在地のど真ん中、新幹線も停車する駅から歩いて5分ということを考慮すれば、東京で生活していた人間からするとかなり安く感じてしまいます。
ただし、この値段でも現地の人からすると「高い方」らしいです。同じような設備であれば、少し中心市街地から外れると月総額6万程度で見つかるとのこと。生活と言語に慣れるであろう来年は無理しない範囲で安さに挑戦してみます。
さて、「住」を確保したところで「食」を確保することにします。
近所のスーパーで、初の本格的なお買い物です。
2. はじめてのおかいもの
住まいが市街地にあることから、ありがたいことに買い物先には困りません。
そこら中にスーパーや個人商店が並んでおり、値段さえ気にしなければいつでもどこでも買い物ができます(個人の所感ですが、個人商店はスーパーと比較して1.5倍程度の価格で売っています。中には店主にゴリ押される店もあり、1度入りましたがそれなりに後悔しました、、、)。
最初の本格的な買い物でもあることから、無難に大手スーパーのミニショップに向かいます。
スーパー内部は日本のものやイタリアの他のスーパーと大差なく、過不足なく幅広く売られている感じです(店の規模からも、日本にあるやや大きめのコンビニに近いような品揃えかもしれません。スーパーの中身については後日、他のお店もまとめて記事1本使って紹介したいと思います)。
とはいえ、数十種類のパスタと同じくらいの種類の「トマト缶or瓶orパック」が売られているのはさすがイタリア。これらを全部試そうとするだけで留学が終わってしまうかもしれません。
1点意外な点を挙げるとするならば、オリーブオイルが決して安いわけではないということ。日本でさほどオリーブオイルを買っていなかったので詳しくは覚えていませんが、イタリアのどこのスーパーの最安値も概ね1リットル当たり8ユーロ(約1300円)程度。500mlだと600~700円くらいが最低価格になります。ワインであれば国の認証がついたものでもボトル1本300円、パスタは1kg160円で買えるのに、、、、
とはいえせっかくイタリアに来たのです。最も安いオリーブオイルを買って、買い物は終了。
そしてスーパーを出てふと右手を見ると、、、
街中にしれっと鎮座していました。私が通う講義棟が集中したキャンパスです。
まさか家から歩いて3分の距離にキャンパスがあるとは思いませんでした(本来であればそこらへんも調べるのでしょうが、、、同じ最寄駅ならヨシ!程度に思っていました)。ちょっと得した気分です。
こじんまりとしたキャンパス、せっかくなので覗いてみます。
中学生の社会の授業で初めてその名前を聞いた「ボローニャ大学」が今目の前にあって、その学生として勉強することになるとは。2年前くらいまでの私が聞いても信じないでしょう。当時はコンビニ夜勤で学費を稼ぐことだけを考えてました。
法学を勉強したい(とかつては思っていた)人間としていつかは見に行きたいと憧れた大学が、私の新しい挑戦の場として目の前にあるのです。「憧れはもう挑戦になったんだ」と歌ったウマ娘がいましたが、その歌詞を思い出すたびに今でも鳥肌が立ちます。まさしくその通りですから。いよいよ「ボローニャ大学大学院生」としての挑戦が始まるのです。
そんなことを思いつつ、さっさと家に帰ります。暑いし荷物も重いので、そんなに長い外出はできません。感傷にはおいおい浸ることにしましょう。
イタリアでは品目に応じた柔軟な消費税が採用されており、その振れ幅はなんと4%から22%!
加工されていない生鮮食品やパスタなど生活に欠かせない食料品は4%と非常に低く抑えられている反面、コンサートのチケットやホテル料金などには22%という非常に高い消費税がかけられています。
「健康で文化的な最低限の生活」を送る上ではとても合理的です。
こうして多少のゴタゴタはありつつも、無事に衣食住の基盤を整えることができました。
おわりに
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
いよいよ私の大学院生としての生活が始まる直前まで来ました。
日本からドイツを経由してイタリアに降り立ち、ホテル生活をしながらほぼ英語が通じない街に出向き、そしていよいよキャンパス至近に辿り着きました。ここまででも十分激動です。改めて関わってくださった全ての方に感謝します。
ですがまだまだ激動の日々は続きます。一息つく暇はありません。
次回は大学院が始まる2週間前、仕事関連でお世話になっている方に会いにミラノへ出向いた様子を記録していきます。多分前後編2部で、かつ半分くらいは鉄道のことになる気がします。まだまだ大学院生活が始まらず、タイトル詐欺が続きますがが、あと1~2ヶ月ほどご辛抱ください。
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