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【教育書】ブラック授業づくり #28

こんにちは、GIANT KILLINGです。

久しぶりの記事投稿で、
どの本をまとめようかと思っていたときに、
目に留まったのが中村健一先生のブラックでした。

私のバイブルでもあり、
憧れの師匠である中村健一先生の
『ブラック授業づくり』を簡単に紹介いたします。

ブラック授業づくり


本の概要

多くの子どもたちにとって、
基本的に授業はつまらないものです。

休み時間に友達と遊んだり、
美味しい給食を食べたりすることのおまけで
学校で授業を受けています。

教師はこのことについて、
しっかりと受け止め、理解することが大切です。


このつまらない普通の授業を
楽しい授業に変えていくためには、
いくつかのテクニックや策略が必要です。

まず始めに意識することは、
早口で話し、子どもをのせることです。

最近の子どもたちが見ているテレビやYouTube等は
アップテンポなリズムで番組が構成されています。

そんな映像に慣れている子どもにとって、
遅くゆっくりな教員の話は聞くに耐えません。

早口でしゃべり、授業のテンポをあげることで、
子どもを上手く授業にのせてしまうのです。

また、授業では、
教師が一方的に話したり、
なんでもかんでも準備したりするのではなく、
子どもたちが活動し、
子どもたちが疲れる授業を心がけます。

テンポよく子どもを動かしたり、
頭を使ってガンガン書かせたりすることで、
つまらない普通の授業が充実するのです。


次に意識すべきことは、
子どもたちの認識を変えることです。

この先生の授業は楽しいというイメージを
子どもにもたせることができれば、
どんな普通の授業でも子どもはのってくれます。

逆にこの先生の授業は楽しくないというイメージ
子どもにもたれてしまったら、
授業を楽しくするのは困難になります。

年度始めに楽しいネタを披露したり、
ゲーム性のある活動を取り入れたりすることで
子どもたちの認識が少しずつ変わります。

子どもたちはゲームや勝負が大好きです。
子どもをのせるために、
活動にひと工夫を加えるだけで、
とんでもない集中力を発揮することもあります。

つまらない授業、つまらない先生という
認識からの脱却を意識し、
教団に立つことが非常に大切です。


最後に教師が意識すべきことは、
授業の時間を必ず守ることです。

授業の開始時刻の少し前には、
黒板の前に立ち、教室の空気を既に支配します。
教室の中には、
必ず教師のことをよく見ている賢い子がいます。

そろそろ授業が始まるぞという雰囲気を感じ取り、
徐々に落ち着いた雰囲気になり、
授業が定刻に始まります。

授業の開始時刻を守ることよりも、
さらに大切なのは授業の終了時刻を守ることです。

子どもたちにとって、
最も許せない行為が授業の延長です。
大切な大切な休み時間が、
授業が長引いて短くなってしまったら、
それだけで教師のことを憎みます。

冒頭に書いたように、
子どもたちの本業は休み時間や給食です。

授業時間内は頑張れても、
授業が延長して、
休み時間が短くなってまで
頑張れる子どもはそう多くはありません。

つまらない授業に子どもがのってくれるのも、
授業の時間だからです。

開始時刻とともに終了時刻を守り、
子どもたちの安心を確保することが大切です。
安心するからこそ、
のびのびと学習に取り組むことができるのです。


おわりに(こんな人におすすめ)

今回は中村健一先生のブラック授業づくりを
まとめさせていただきました。

本書を改めて読み返すと、
授業本なのに教科指導については
ほとんど触れられていません。

授業をする上での心得、
指導技術の基盤についてが書かれています。

中村健一先生の本を読み込み、
日ごろの授業で少しずつ意識し、
血肉化することで授業が変わります。

どんなに教材研究を頑張ろうとも、
子どもがのってこない授業では、
成果をあげることができません。

子どもをのせる技術・策略を駆使することで、
自分もハッピー、子どもたちもハッピーな
授業づくりが可能です。


・経験の浅い先生

・授業がなかなか盛り上がらず悩んでいる先生

このような先生に本書を強くおすすめいたします。

これまでに他のブラックシリーズも
noteにまとめさせていただきました。

ぜひ今回の記事を読んで、
興味をもたれた方はこちらの本の紹介も、
読んでいただけると嬉しいです。

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GIANT KILLING(小学校教師)
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