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【ビジネス書】嫌われる勇気 #19
こんにちは、GIANT KILLINGです。
久々の投稿です。
嫌われる勇気
今回、紹介する本は、
大人気ベストセラーの嫌われる勇気です。
この青い表紙の本を、
多くの方が本屋で目にしたのではないでしょうか。
私自身、この本に大いに影響を受けておりまして、
何度も再読する程、味わい深い本です。
今回は本書の内容をまとめさせていただきます。
本の概要
この本は、悩みを抱えた青年と
アドラー心理学に精通した哲人の対話形式の本です。
物語のように描かれている本ですので、
本を読むのが苦手な方でも読みやすいと思います。
アドラー心理学では、
人間の悩みは全て対人関係であると定義しています。
具体的には、
仕事のタスク・交友のタスク・愛のタスクを
人生では、乗り越える必要があると書かれています。
これらは全て対人関係による課題です。
行動面の目標として、
①自立すること ②社会と調和して暮らすこと
心理面の目標として、
①わたしには能力があるという意識
②人々はわたしの仲間であるという意識
これらを達成することが人生のタスクです。
人生のタスクを成し遂げるために、
大切な考え方は「課題の分離」です。
課題の分離とは、
これは誰の課題なのか、
最終的に影響があるのは誰なのかを考えることです。
そして、
他者の課題には介入しないこと。
自分の課題には、介入させないようにすること。
これらがアドラー心理学の課題の分離の考えです。
ここまでですと、
他人に無干渉になり、
自分のことは自分一人で、
他人は他人で「どうぞご勝手に!」というように
虚しく思われるかもしれません。
アドラー心理学では、
課題の分離と同等にもう一つ、
共同体感覚という考え方が大切にされています。
共同体感覚とは、
他者を敵ではなく、仲間とみなし、
そこに自分の居場所を感じられるようになることです。
共同体感覚を有するためには、
①自分をありのままに受け入れる自己受容。
②無条件の他者信頼。
③わたしの価値を実感するための他者貢献。
社会に適応するためには、
自分への執着を捨てて、
ありのままの自分を受け入れることが大切です。
自分にできることとできないことを見極め、
わたしはこの人に何ができるかを考えます。
他者のことを考えられる状態とは、
すなわち、自分にできることを理解し、
ありのままの自分を受け入れている状態と言えます。
そして、
相手を無条件に信頼し、他者に貢献することで、
自分はだれかの役に立っているという感覚を
実感することができます。
この時に、
私がこれだけしてあげているのにといった
見返りを求めることはよくありません。
相手がどう思うか、何をするのかは、
相手の課題であり、私の課題ではないからです。
ここで課題の分離の考えが持ち出されます。
これまでの過去や未来にこだわらずに、
今、自分には何ができるかを考えることが大切です。
自分が何をするかには、他者は関係ありません。
自分の人生を自ら歩むためには、
自分を受け入れ、
自分から他者を信頼し、貢献することが大切です。
誰かが始めなくてはならない。
他の人が協力的でなくても関係ない。
わたしの助言はこうだ。あなたが始めるべきだ。
他の人が協力的であるかどうかなど考えることなく。
おわりに(こんな人におすすめ)
最後のアドラーのセリフの通りに、
相手に何かしてほしいという考えではなく、
自分が何をすべきかを一番に考えることが重要です。
他者と無意識のうちに競争し、
劣等感を感じたり、
環境のせいにして
不幸自慢をしたりするような事がよくありました。
そうではなく、
ありのままの自分を受け入れ、
自分にできること・変えられることに目を向け、
私はだれかの役に立っていると思えるような
共同体感覚・貢献感を有することが大切です。
他にも、
原因論・目的論、勇気づけなど、
アドラー心理学を語る上で重要な考えは複数あります。
それらは、赤坂真二先生の
『アドラー心理学で変わる学級経営』で
学校現場にアドラー心理学をどう落とし込むのかを
まとめていけたらと思っています。
聞いたことがない人はいないのではないかというほど
有名な本です。
一読の価値はありますので
ぜひお手に取ってみてください。
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