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【なにげに文士劇2024】リレーエッセイ

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筆一本で世にはばかる文士(作家)とその仲間が集結! 130年以上の歴史を持つ文士劇、大阪では実に66年ぶりの旗揚げ公演となる『放課後』。出演者の想いをお届けします!
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2024年9月の記事一覧

なにげに文士劇2024旗揚げ記念連載#6【村角太洋】

なにげに文士劇2024旗揚げ記念連載#6【村角太洋】

超えた先にあるもの文:村角太洋

 最近まで恐れの日々であった。

 11月16日に1ステージだけ上演される祭典のような舞台、なにげに文士劇「放課後」(原作:東野圭吾)の脚本・演出を担当することになった。
 文士劇とは作家による芝居のこと。
 役者として舞台に立たれるのは、文章と言葉を巧みに操るワードマジシャンたちである。

 さて、ここで、私の今回のポジションを思い出していただきたい。
 私、脚

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なにげに文士劇2024旗揚げ記念連載#5【小林龍之】

なにげに文士劇2024旗揚げ記念連載#5【小林龍之】

芝居心の火に焼かれ文:小林龍之

  今回の文士劇の出演者に私がただ一人の編集者として参加しているのはなぜなのか。それは自分から出たいと言って手をあげたからです。

 最初はそんなつもりはありませんでした。編集者はあくまでも作家の裏方です。初めてこの話を聞いた時は、某先生にお願いしている書き下ろし新作がますます遅れてしまうのではと考え、どちらかと言えば賛同できない気持ちでいたのです。

 一方、日

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