自分流After Effectsでモーションができるまで〜 The Making of "春暁"〜
モーショングラフィックスにハマって、やっと自分的にしっくり来る進め方が定まってきたので、軽く解説を交えて制作の流れをまとめてみようと思います!
(Xでも割と好評だったのでもうちょっとだけ詳しい版をと言うことで…)
テーマ・題材決め
今回題材に選んだのは孟浩然の『春暁』(しゅんぎょう)です。
学校の国語の授業でやったことある人もいるかもしれません。
3月の暖かかった休日の朝にふと布団の中で「まさに春眠暁を覚えずだな〜」と思ったところから「これで作ろう!」となりました。
ラフを描く
早速布団から飛び起きて向かう先はパソコン!
ではなく紙です📝
キーになるビジュアルをとりあえず「忘れないためだけ」に描いていきます
なので、綺麗に描く必要はないので紙に描いています。
今回自分の場合は
春眠暁を覚えず
→朝日が昇る処処啼鳥を聞く
→折り紙の鳥、鳥のさえずりも何かで表したい夜来風雨の声
→雨がザーザー降る、雷も欲しいかも花落つること知る多少ぞ
→花が盛大に舞い散る、静かに終わる
という4シーンを頭に思い描いてさらに間を埋める形で足していきました。
描きながら「やっぱりこれはやめた」ってシーンもあったりします。
イラレで詳細を詰める
この手書きのままではあまりにも最終形にしたいものとは遠いので、手描きで描き出したものをもとにシーンごとにイラレでおこしていきます。
ここで全体の色味も調整していきます。
パーツを作る
After Effects上でパスをとってパーツを作ってもいいですが、正直結構面倒なので、イラレ上でパーツを作っていきます。
今回でいえばこの辺り
音楽探し
音もつけたかったので、音楽探しの旅に出かけました。
と言っても今回はあまりここに時間(とお金)をかけたくなかったので
「YouTube Studio のオーディオ ライブラリ」から持ってきました。
After Effectsで動きをつける
作ったパーツを書き出して、After Effectsで動きをつけていきます。
せっかく4句に分かれているので、句ごとにコンポジションを作って動きをつけていきました。
まずは音に合わせることは考えず、心地よさ重視で進めていきます。
もう少し詳細に順番を書くとすれば
1.とりあえず一番わかりやすいところのシーンでパーツを配置する
2.文字も一旦動かさずに大体の秒数分ずつおく
3.前後のシーンとの間を埋めるように動かしていく
ここはもう地道に頑張る
4.音と合わせる
(今回は何故か意図せず微調整で合いました!奇跡!)
5.ノイズとか入れたり諸々の調整をする
この工程が一番楽しいです。
どこまでここをこだわるかで雰囲気が変わる気がしています。
完成
まとめ
自分の中では完全に
「手書き→イラレ→AE→完成」
が王道の流れになりました。
参考になるかはわかりませんが、誰かの役に立てば幸いです!
(また新しいの作ったら制作過程アップしようかな…!)