見出し画像

いまどきの子どもが大きくなったらやりたいことってなーに?

子どもにとって、大きくなるということは夢のようなこと―。

昨晩、寝る支度をしていた娘が、ため息交じりにこんなことを言いました。

ああ、早くティーネイジャーになりたい

娘は6歳です。ティーネイジャーになりたいんだ。なんで?とわたしは聞き返しました。

「だって……」

娘はうっとりしながら空を見つめます。空想タイムが始まりました。

なぜティーネイジャーに憧れているのかは、見当がつきます。最近、ディズニーの映画『ゾンビーズ』にはまっているからです。

ゾンビーズ
(ディズニーHPより)

ゾンビといっても全然怖くありません。人間の女子高生と転校してきたゾンビの男の子との恋が巻き起こす学園ストーリーです。公式ページにも、「ディズニーが描く明るく、さわやかなゾンビ」と書いてあります。なんじゃそれっていうのは置いておいて。

いずれにしても、我が家の子どもたちはこの映画を通じて、高校生の世界を覗いて、憧れを抱いているらしい。

つまり、娘は、高校生になった自分、いまからざっくり10年後の未来を想像しているわけです。

6歳女子

娘が挙げた、ティーネイジャーになったらやりたいこと5つがこちら。

①携帯で友達と話す。
②ご飯を自分で作る。
③スクイッシュマロを自分のお金で買う。
④難しい言葉の出てくる本を読む。
⑤車を運転する。

根本にあるのは、自分の意志で自由に物事を決めて行動したいという願望のようです。健全です。

携帯電話を持ちたいという願望は、6歳でも確固たるものがあります。7歳の息子も同様です。わたしの世代とは状況がまったく違います。

子どもが何歳になったら携帯を持たせるのか。これは、いまの子育て世代の共通の悩みだろうと思います。我が家では、まだ明確な線引きはできていませんが、ティーネイジャーになった頃にはきっと持たせているんだろうな。

スクイッシュマロは、アメリカで大人気のぬいぐるみです。世界で累計4億個を売り上げています。初めてみたとき、てっきり日本のブランドかと思いました。でも、アメリカ発です。娘がティーネイジャーになった頃もまだ流行っているかしらね?

スクイッシュマロ
(ウィキペディアより)

難しい本を読むというところに、娘の向学心がにじみます。娘は、日本でいうところの国語が好きなタイプです。いまの調子で、どんどん読んだり書いたりしてほしい。

7歳男子

この流れで、息子にも同じ質問を投げかけてみました。

①アップルウォッチを持つ。
②学校をさぼる。
③友達と日本へ行く。
④高いガムを買う。
⑤バイクを買う。

アップルウォッチか。息子は、携帯ではなく時計の方がほしいそうです。いや、携帯もほしいのでしょうけど、アップルウォッチを優先しました。友達で誰かが持ち始めたのかもしれません。

学校をさぼりたいなどと言い出しているあたりが、ちょっと心配です。テレビの影響だけではないかもしれません。悪ぶるのがカッコいいというある種の価値観は、どこの国でもある時期の子どもを惹きつけるようです。

友達と日本へ行くというのは、親と一緒じゃなく、友達とというところがポイントのようです。「行って何するの?」と聞くと、「ラーメンを食べる」と言っていました。その辺はこれから詰めていく必要がありそうです。

高いガムを買うっていうのがわたしのお気に入りです。最近、わずかなお小遣いを握りしめては、スーパーでガムを買うのが、息子が享受しているささやかな自由です。いつもは2ドル以下のものしか買えないので、ティーネイジャーになったら5ドルくらいする高いやつを、何食わぬ顔で買うそうです。

こういう願望を言ってくれると、親としては安心します。まだわたしの手の届く範囲にいるな、と感じます。

大きくなったら何がしたいかという質問は、現時点での子どもの興味や願望、憧れなどを垣間見るのにいいかもしれません。定期的に質問して、定点観測してみるつもりです。


読んでくださり、ありがとうございました。

《育児について書いた記事》


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?