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アメリカでも魚が食べたい!定番の魚料理3選
我が家では、週に一度は魚料理がテーブルに並ぶ。
典型的な日本人家庭の水準からいうと、この頻度は低い方かもしれない。
でも、アメリカでは、魚よりも肉を食べることのほうが圧倒的に多いので、週1回の頻度でも驚かれることがある。うちの夫も、我が家はよく魚を食べるんだ、と人に話すことがある。
普通のスーパーへ行くと、何種類かの魚が切り身で量り売りされている。サーモン、まぐろ、たら、ます、ティラピアあたりがレギュラーメンバーだろうか。スーパーによっては、銀だらとかマヒマヒを見かけることもある。地域によって違うかもしれない。ブランジーノ(スズキの一種)とかレッドスナッパー(タイの一種)は、丸ごと一匹を量り売りしている。
これだけ種類があれば、まあなんとかなる。でも、アジア系スーパーへ行けばもっと種類が多い。普通のスーパーには売っていない青魚も手に入る。だから、定期的に魚を求めてアジア系スーパーへ行く。
アジア系スーパーの海鮮売り場は、大きくて活気がある。回転もいいのだろう。魚たちの目も濁っておらず、鮮度がよい。それでいて、普通のスーパーと比べて値段がリーズナブルなのもありがたい。
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ただ、切り身で売っているのはごく一部。ほとんどは一匹単位で量り売りされている。
一匹丸ごと買って料理すると、困ることが一つだけある。骨だ。
日本で育ったわたしにはなんてことないが、夫や子どもたちには、これが意外にハードルが高い。いまでも、わたしがそれぞれに身を取り分けて、なるべく骨を取り除いてから出している。
食べながら、骨が当たったら口から出せばいいじゃない、と思うのだけど、これは長年の食生活で培われたスキルであることを思い知る。
そういう不便さがあってもなお、わたしは定期的に魚を丸ごと料理する。
誰にも頼まれていないけれど、我が家の定番の魚料理を3選お届けしたい。
オーブンで丸ごとグリル
シンプルにして王道。この調理でいくなら、魚の種類は不問だ。塩・こしょう、レモンジュース、オリーブオイル。これだけの味つけでも、ゼッタイに美味しくできあがる。
それに、ほんのちょっと工夫を加えるだけで、味の方向性を自在に変えられるのもいい。
シンプルに塩焼きにして、おろし大根とポン酢で食べれば、文句なしの和風。
魚のお腹にレモンのスライスとハーブを詰め込み、チェリートマトやオリーブとともに焼けば、ギリシャ風に。
フィッシュソースを加えた甘めのソースをかけて食べれば、一気に東南アジア風にもなる。
味噌煮
懐かしい日本の味が恋しくなったら、わたしはサバの味噌煮を作る。青魚だったら、サバに限らなくても美味しくできると思う。
ぶつ切りにして、下処理をしてから、圧力鍋に材料を全部詰め込んで、あとは火にかけるだけ。
骨まで柔らかくなるので、全部丸ごと食べられるのもいい。身は柔らかく、奥までしっかり味がしみて、思わずうーんと唸ってしまう。ほかほかごはんの上に乗せて食べると、汁がごはんにまでしみて幸福度が増す。
アクアパッツァ
醤油や味噌の味から離れたいときは、アクアパッツァにする。
これを初めて作ったとき、わたしは本当に我が腕で調理したのかと疑った。魚の出汁とほかの材料から出たうまみとの掛け合わせで、思わず目を剝くほどにスープが絶品だったから。こんなに簡単で、たいした味付けもしていないのに。
魚だけでも十分な満足が得られるはずだが、ほかに海鮮を足すと掛け算的においしくなる。エビや貝あたりがいい。
いま思いついたけれど、残ったお汁で雑炊にしたらめちゃくちゃ美味しいんじゃないだろうか。今度やってみよう。
(おしまい)
読んでくださってありがとうございます。
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