長浜浩明著 日本の誕生 皇室と日本人のルーツ
東京工業大学は、かつて本物の日本の教養を残そうとした
その一人が江藤淳だ、日本の言語空間が閉鎖されていると指摘されている先生だ
若いころ大好きな友人に、この江藤淳のことを当然知っているとの前提に話をされた、恥ずかしながら全く知らなかったのでいたく心が傷ついたことを覚えている
慌てて読んだがさっぱりわからなかった、その方とは、全く関心事が違うとか言い訳していたが、今も恥ずかしい限りだ
著者の長浜浩明氏は、あのKJ法の川喜田二郎、江藤淳とかの東工大教養の全盛期に学ばれた方のようだ
永らく古事記、日本書紀を学びたいとおもっていたが、どれをちら見してももの足りず、もちろん現代語訳では、さっぱり分からなかった
それがこの本で、長浜氏が江藤淳を引用してくれていて、やっと納得できた、腑に落ちた、どうしてわたしたちは、記紀を教わらなかったのかだ
これが占領政策だったのか、声だかにWGPとか叫ぶ人の話しもわからなかったけど、長浜氏の話しで腑に落ちた
ポルトガル、スペインの占領政策から変わらないのだ、多くのキリシタン大名が占領政策の当事者として多くの神社仏閣を打ち壊したのだ、天下布武だ、信長だって利用されたに違いない
わたしたちは、司馬遼太郎のような占領政策の手先の呪縛のもとにいるのだ、誰だって生きてゆくのに必死だったのだろうけれど、迎合するだけの人は、どうなのだろう
彼ら彼女らは、記紀万葉の世界をなくそうとして、今や聖徳太子すら、いなかったことにしようとしている
でも、東工大の教養を身につけた方が教えてくれている
やっと腑に落ちた、ありがたい