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おうちシネマ 【イル・ポスティーノ】

今日の映画は、【イル・ポスティーノ】というイタリアの映画です。
10年くらい前に観て、私のお気に入り映画10選に入っている映画の一つです。

舞台は、イタリアの小さな島に住む青年マリオのお話です。
ある日、その島に、有名な共産党の詩人パブロ・ネルーダがチリから亡命にきたことがきっかけに、マリオは彼専属の郵便配達人の職を得ます。マリオは毎日彼に郵便物を届けることで、少しずつ彼と話すようになり詩に興味を持ちます。

とても純粋で少しシャイなマリオとはっきりものを言うパブロとの対象的な二人ですが、詩を通して芽生える友情が美しい島の風景を背景に描かれています。
また、マリオ役の俳優マッシモ・トロイージの演技も素晴らしいです。

私が好きなシーンは、マリオがパブロに送るために、島の美しいところの音をテープに収めて回るところです。マリオがパブロを想って、島のいろんな場所へマイクをを持って奔走します。

この映画は実在した詩人パブロ・ネルーダの史実をもとにつくられています。彼は隠喩が巧みだったようで、作中ではそれがキーワードのように、いろんな人の口から何度も繰り返されます。また、隠喩はマリオが詩に惹かれるきっかけとなり、熱心にパブロにその教えを乞うシーンもあります。
パブロの隠喩はどのようなものだったのでしょうか。

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