【読書】ミステリ新刊を読んでみた【7冊紹介】
最近は、入籍したり、仕事でバタバタしたりと、何だか落ち着かない日々を送っています。
それでも、いや、こんなときだからこそ、ミステリを読んで異世界へ旅立っています✈️📚
話題になっているミステリ新刊を色々と読みましたので、まとめて紹介していきます!
1.『方舟』夕木春央
Twitterの読書アカウントで、大きな話題になっている作品です。ネタバレを避けるため、内容には踏み込まず、とにかく読んでみて、というツイートが多いので、気になって手に取りました。
お話の雰囲気は、『そして扉が閉ざされた』(岡嶋二人 著)に似ていると感じました。密閉された空間というのは、わくわく、ぞくぞくしますね。
期待を裏切らない衝撃が感じられた一冊です。読みやすいので、普段、あまり読書をしない方にもおすすめです。
2.『invert II』相沢沙呼
テレビドラマでも話題の翡翠シリーズ最新刊です。
前2作を読んだとき、翡翠ちゃんのぶりっ子が正直少し鼻につくなと思わないこともなかったのですが、結局、第3作も手に取ってしまいました。彼女の魅力には抗えませんね。
本作を読んで、翡翠ちゃんのことをより好きになれた気がします。彼女のことをもっと知りたいと感じました。
〈参考〉
3.『いけないⅡ』道尾秀介
怖くて悲しい、家族のお話4つ。最後に画像を見てはっとあることに気付いたり、あれこれ真相を考えたり、インターネットで考察を読んだりする時間が好きでした。
子どもや若者の感情を緻密に描かれる道尾先生だからこそ、普通の日々の中でも一歩間違えれば恐ろしいことになってしまうということが強く感じられ、印象に残る作品でした。
4.『あなたへの挑戦状』阿津川辰海・斜線堂有紀
阿津川先生、斜線堂先生ともに、あまり作品を読んだことのない作家さんなのですが、「競作」という試みが興味深く、手に取りました。
城の見取り図やエピグラフがあり、「王道ミステリ」である阿津川先生の作品も、兄妹の微妙な関係が繊細に描かれる斜線堂先生の作品もとても良かったのですが、何より、お二人の関係性が素敵でした。
5.『夜の道標』芦沢央
桜介の視点、豊子の視点、正太郎の視点、波留の視点、というように視点が移り変わりながら描かれ、最初のうちは事件の全体像がなかなか見えないのですが、次第にテーマがわかり始め、その重さに驚きつつも、色々なことを考えさせられる一冊となっています。
知っているつもり、わかっているつもりになることの怖さが感じられ、少しでも視野を広げられるように、私たちはこの作品のような本を読むのだろうなとしみじみ思いました。
6.『仕掛島』東川篤哉
嵐の孤島もの。王道のクローズド・サークル、やっぱり好きです。
隆生と沙耶香のやりとりには思わず笑ってしまいますが、事件の中身は決して軽いものではなく、たっぷりと楽しめます。
7.『栞と嘘の季節』米澤穂信
ミステリというより、青春小説の性格の方が強いかもしれませんが、とても良かったので、ここで紹介させていただきます。
『本と鍵の季節』の続編です。でも、『本と鍵の季節』を読んでいない方や、読んだけれど内容を忘れてしまった方も、充分に楽しめると思います。
〈参考〉
毒花の栞は、誰が何の目的で配っているのか。瀬野さんは何者なのか。謎解きの面でも、高校生が抱えているものが描かれているという面でも、魅力あふれる作品です。
以上、最近読んだミステリ新刊7冊を紹介してきました。
気になった作品はありましたでしょうか?
ぜひ手に取ってみてください。
本記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。