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「教場」シリーズを全巻読んでみた。〜みんな誰かに見ていてほしい〜

書くのが遅くなってしまったが、お正月に放送されたドラマ教場IIがとても面白かったので、1月中に原作の小説を全巻読んだ。そこで考えたことについて書いてみたい。

昨年のお正月は日本にいなかったこともあって、教場というドラマについて、あまりよく知らなかった。好きなアイドルグループ、乃木坂46の樋口日奈さんが出演すると知ったのが、観てみようかなと思ったきっかけだ。いざ観てみると、前編が終わった段階で後編が気になりすぎて、4日の仕事始め、後編が始まるまでに帰宅できるかな、とそわそわしてしまうくらいだった(もちろん樋口さんはとても素敵だった)。

ドラマの宣伝では、木村拓哉さん演じる鬼教官、ということに重きが置かれていたように思う。しかし、ドラマを観た私は、風間教官すごく良い人じゃないか、と感じた。原作を読んで、その思いは強くなった。風間教官は生徒のことをよく見ている、素敵な先生だ、と。

ここで、原作の読了ツイートを貼っておく。

風間教官に私が惹かれる理由を考えてみた。時に恐ろしく感じられたとしても、生徒をよく見て、正面から向き合ってくれる先生というのは偉大だと思う。潰れてしまったり、弱音を吐いたりするほどではないのだけれど、少しだけ無理して頑張っていることを誰かに知ってほしい、気付いてほしい、というとき、ないだろうか。学生のときも、社会人の今も、私にはある。その人に直接的に何かしてほしい、変えてほしいというのではなくて、見ていてほしい、気付いてほしい、という願望だ。

先生や上司など周りの人からの、頑張ってるね、とか、何かあった?とか、そんなに抱えなくて良いよ、みたいな一言に、それで何かが変わるわけではないのだけれど、救われた気持ちになること、ないだろうか。風間教官は生徒をよく見ているのみならず、明らかに道を誤った者を退校させたり、弱い者を指導したり、行動して実際に現状を変えるから、より大きな存在なのだけれど。

有名人が弱いところをドキュメンタリー等で見せたりするのも、ファンに身近に感じてもらいたい、というのもあるかもしれないけれど、この見ていてほしい、という気持ちの一種だろう。助けてほしい、というのとは違う、気付いてほしい、という願望が、人にはたしかにあると思うのだ。

私は周りの人の見ていてほしい、に応えるため、思ったこと、気付いたことはきちんと言葉にして伝えようと心がけている。部下・後輩へのありがとう、良いところ、上司・先輩への感謝、尊敬するところ、家族や恋人、友人の好きなところ。言わなくてもわかる、ではなくて、私はきちんと見ているよって、声に出して伝えたいと思っている。風間教官が生徒一人一人を見るほど鋭く目を光らせることはできないけれど、可能な限り、周りの人をちゃんと見て、向き合っていきたい。

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