
【読書】アガサ・クリスティー⑤
アガサ・クリスティーの作品を紹介するシリーズ、第5弾です。今回も5冊紹介していきます。
今年に入ってからは初めてですね。アガサ・クリスティーはまだまだ読んだことのない作品があるので、地道に読み進められたらと思います。
これまでの本シリーズの記事はこちらから↓
21.クリスマス・プディングの冒険
『クリスマス・プディングの冒険』アガサ・クリスティー#読了
— 花車📚 (@gerbera_reading) December 22, 2021
外国の王家のルビーを取り戻すためクリスマスにポアロが活躍する表題作をはじめ、6つのお話を収録。
読み応えのあるお話ばかりで、たっぷりと楽しめた。表題作は、クリスマスのご馳走がとても美味しそうで、今の時期にぴったりだった。
「クリスマス読書」として既にnoteでも紹介している一冊です。上のリンクから記事をお読みいただけたら嬉しいです。
春が近づいている今、クリスマスまではまだまだ時間がありますが、クリスマス以外の時期に読んでも楽しめると思いますので、ぜひ。
22.予告殺人
『予告殺人』アガサ・クリスティー#読了
— 花車📚 (@gerbera_reading) January 1, 2022
新聞に殺人の予告がなされ、その時刻、ミス・ブラックロック宅に男が押し入り、銃を撃ち放った後、死亡した。
怪しい人が多い中で、見かけどおりではない事件の実際の形を考えながら読むのが面白かった。ミス・マープルと警察のコンビネーションも良かった。
題名が気になって手に取った作品です。殺人が予告されるとは、どのような状況なのだろうと思いました。
遺産の存在、怪しく見えるたくさんの関係者、思いがけない物的証拠。複雑な糸を解きほぐしていって真相が見えたときには、哀しく、何とも言えない気持ちになりました。
23.秘密機関
『秘密機関』アガサ・クリスティー#読了
— 花車📚 (@gerbera_reading) January 23, 2022
幼なじみの若い男女、トミーとタペンスは、国家の機密文書をめぐる騒動に関与する。問題の背後には、ブラウンという謎の男がいた。
誰もが怪しく思えて、はらはらしながら読み進めた。二人のキャラクターがとても素敵で、応援しながらその冒険を追いかけた。
昨年末、クリスティー傑作選である『クリスマスの殺人』を読んだ際、その中に収録されている『牧師の娘』でトミーとタペンスに出会い、二人が大好きになりました。そこで、他の作品も読みたいと思って手に取りました。
「事件があって、探偵がいる」といういわゆるクリスティーの作品とは異なり全員が当事者なので、臨場感に溢れ、ページを捲る手が止まりませんでした。
24.ポアロ登場
『ポアロ登場』アガサ・クリスティー#読了
— 花車📚 (@gerbera_reading) February 21, 2022
ポアロとヘイスティングズが携わった、殺人や失踪、盗難といった事件を描く短編集。ポアロの失敗談も含まれている。
短いながらもきらっとポアロの機転が光るエピソードばかりで、考えながら読み、楽しめた。中でも『イタリア貴族殺害事件』が好きだった。
クリスティーの初短編集。ポアロものが14編、収められています。
短編は、のんびりしていると手がかりを見落として、解決のときにぽかんとなってしまうので、頭を使いながら慎重に読み進める必要があると感じました。雰囲気や人間模様が楽しめる長編も好きですが、謎解きがメインの短編も良いですね。
25.白昼の悪魔
『白昼の悪魔』アガサ・クリスティー#読了
— 花車📚 (@gerbera_reading) February 27, 2022
ポアロが休暇で訪れた小島で、美女アリーナが殺害された。彼女は夫と娘と一緒だったが、夫婦で滞在する男性と関係を持っていた。
様々な人間関係に私は最後まで惑わされたが、ポアロの推理は着実で見事だった。輝かしいリゾートと悪の対比が印象的だった。
リゾートで起こる殺人事件。容疑者がある程度絞られるので犯人が予想しやすいかと思いきや、その中の様々な人間関係に惑わされました。
「白昼にも悪魔はいるのです」というポアロの言葉どおり、素敵な場所で起こるひどい事件の対比が心に残る作品です。
★見出し画像紹介
コルチェスター城。ロンドンの北東に位置するエセックス州のコルチェスターにあります。11世紀後半、ウィリアム1世の命により建てられた、ノルマン様式のお城です。