「俺、ジブリ見ないんだよね。」をアイデンティティにするな! 下
例えば映画。「私はこの映画を見たことがない。」ということを自慢気に話すのではなく、「私はこの映画を、こういう見方をしたんだ。」ということを自慢気に話すようにしてほしい。
それこそが本当の個性であり、アイデンティティの拠り所となるべきものである。
そもそも、何かをしたことがある・したことがないで人を分けてしまうと、この世には2種類の人間しかいなくなる。これでは、そのどちらに属したとしても、アイデンティティもへったくれもない。
どういうやり方をしたか。こちらにこそ個性を発揮するチャンスがある。
まずこの世の中を受け入れることが肝心なのである。そうすることで、機会損失と、不用意なアイデンティティの喪失を未然に防ぐことができる。そして、その受け入れ方に自分の個性を出し、アイデンティティの拠り所とするのだ。
これは、今まで何かに対して「NO」と言うことがアイデンティティになっていた人にとっては、苦しみとなるだろう。最初は、自分が無くなってしまったように感じるかもしれない。しかし、安心して欲しい。あなたのその受け入れ方は、自然と、他の誰でもないあなた独自のものになっているはずである。
試しに、同じ経験をした人と幾人か話してみると良い。自分が知らず識らずの内に個性的な感じ方をしていたことが分かるはずである。
考えてみればこれは当然のことだ。私達は生まれも育ちもみんな違う。「〜をしていない」などというつまらないことにアイデンティティを見出すはるか前から、私達は個性的なただ一人の存在なのである。
自分がすでに十分に個性的であるということに自信を持とう。アイデンティティは、自分が勝手に決めたルールを一つ破ったくらいでは壊れない。安心して、不必要な殻を破っていこう。
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